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要介護1でまだできることは?限界と支援の線引きが7分でわかる完全ガイド

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介護職員向け最新制度・法改正

「要介護1と出たけれど、思ったより元気に見える」「まだ一人でできることも多いのに、どこまで手伝えばいいの?」「逆に、見守りだけで済ませると危ない場面は?」。この悩み、すごく多いです。要介護1は、できることと難しくなることが入り混じる時期です。だからこそ、ただサービス名を並べるだけの記事では足りません。本当に知りたいのは、本人の力を奪わずに、危険だけを減らす線引きではないでしょうか。

しかも直近では、2026年3月13日に厚生労働省が介護保険最新情報を相次いで公表し、介護予防ケアマネジメントや居住費関係の通知を更新しました。さらに2026年2月27日公表の介護給付費等実態統計月報では、2025年10月審査分の介護サービス受給者は487.72万人、うち要介護1は131.34万人でした。要介護1は「珍しい状態」ではなく、もっとも現実的に向き合うべき介護の入口です。

ここがポイント!

  • 要介護1で本当にまだできることの見極め。
  • できないことを増やさない支援の選び方。
  • 費用と制度で損しない実践ポイント。
  1. 要介護1はどんな状態?まずは誤解をほどこう
  2. 要介護1でまだできることは?生活場面ごとに見ればわかりやすい
  3. 要介護1で難しくなることは?放置すると一気に進みやすい4つのサイン
  4. 要支援2や要介護2と何が違う?境目を知ると迷いが減る
  5. 要介護1で使えるサービスは?本当に役立つ組み合わせで考えよう
  6. お金はどれくらい?支給限度額と自己負担で損しない考え方
  7. 一人暮らしは続けられる?答えはできる。でも条件つき
  8. 失敗しない進め方は?認定後に家族が最初にやること
  9. 認定調査で損しないために、本当に伝えるべきこと
  10. 介護保険で頼めることと、頼めないことのズレを先に知っておく
  11. デイサービスやヘルパーを嫌がるとき、無理に押し切らないほうがうまくいく
  12. 家族の介護がこじれるのは、介助量より役割の曖昧さ
  13. お金の管理は、元気そうに見えるうちから手を打つ
  14. 仕事を辞める前に知っておきたい、介護と両立する制度
  15. 状態が変わったら、我慢せず区分変更を考える
  16. 住宅改修と福祉用具は、買う前より申請前が勝負
  17. 病院から戻った直後が、在宅介護のいちばん危ない谷
  18. 個人的にはこうしたほうがいいと思う!
  19. 要介護1でできることに関する疑問解決
    1. 要介護1なら認知症はまだ軽いと考えていいですか?
    2. 要介護1でも施設入居は考えるべきですか?
    3. 要介護1でもお金はもらえますか?
  20. まとめ

要介護1はどんな状態?まずは誤解をほどこう

介護のイメージ

介護のイメージ

要介護1は、ざっくり言うと日常生活の大部分はこなせるけれど、一部に介助や見守りが要る状態です。食事や簡単な会話は自分でできる方が多い一方で、入浴、排せつ、立ち上がり、歩行、服薬管理、買い物、金銭管理などでつまずきやすくなります。厚生労働省の考え方では、要介護1は「手段的日常生活動作の能力がさらに低下し、部分的な介護が必要となる状態」とされ、要介護認定等基準時間は32分以上50分未満が目安です。

ここで大切なのは、病名の重さと介護度は一致しないという点です。見た目はしっかりしていても、浴槽のまたぎで転びそうになる。会話は普通でも、通帳管理や服薬の曜日が混乱する。そんな「軽そうだけど放置は危険」というズレが、要介護1の本質です。

2022年の国民生活基礎調査では、要介護1になった主な原因の上位は認知症26.4%脳血管疾患14.5%骨折・転倒13.1%でした。つまり要介護1を理解するには、足腰だけでなく、もの忘れと転倒予防を同時に見る必要があります。

要介護1でまだできることは?生活場面ごとに見ればわかりやすい

検索する人がいちばん知りたいのは、制度の定義よりも「うちの親は何ができるのか」です。答えは、全部できるか、全部できないかではなく、場面ごとに違うです。下の表で整理すると、かなり見通しがよくなります。

生活場面 まだできることが多い例 支援が要りやすい例
食事 自分で食べる、好みを伝える。 配膳、刻み食の調整、水分量の見守り。
移動 家の中をゆっくり歩く、手すりで立ち上がる。 段差、夜間トイレ、外出時のふらつき対応。
身だしなみ 上衣の着脱、洗顔、歯みがき。 ズボンや靴下の着脱、入浴時のまたぎ動作。
家事 簡単な片づけ、電子レンジの温め。 買い物、火を使う調理、掃除の継続、洗濯管理。
認知面 会話、顔なじみの相手との交流。 服薬管理、金銭管理、予定管理、道迷い予防。

つまり、要介護1で多いのは「基本動作はできるが、複雑さと危険が増すと難しくなる」状態です。たとえば、食事は食べられても、栄養バランスのある献立作りは難しい。トイレには行けても、夜中の暗い廊下は危ない。会話は自然でも、振込や薬の飲み分けになると急に不安定になる。ここを見誤ると、家族は「まだできるはず」と言い、本人は「できるのにやらせてもらえない」と感じ、関係がこじれます。

要介護1で難しくなることは?放置すると一気に進みやすい4つのサイン

要介護1で注意したいのは、今の不便より、この先の悪化の入口です。特に見逃したくないのは、転倒、閉じこもり、低栄養、服薬ミスの4つです。

外出が減ると、脚力は想像以上に落ちます。すると「デイサービスに行くのが面倒」になり、さらに家にこもり、また弱る。この悪循環が起きやすいのが要介護1です。実際、要介護1では状態維持や向上を目的に、通所介護や通所リハビリの活用が重視されています。

さらに認知面では、「同じ話を繰り返す」「薬を飲んだか忘れる」「財布や通帳の置き場所で混乱する」といった小さな変化が増えます。これを年齢のせいで片づけると、家族の見守りが後手になりやすいです。要介護1は、大事故の前に小さな違和感が増える段階と考えると判断しやすくなります。

要支援2や要介護2と何が違う?境目を知ると迷いが減る

要支援2との違いは、介護予防中心か、介護サービス中心かです。要支援2は自立の維持が主眼で、家事支援や予防的な関わりが中心になりやすい一方、要介護1になると、入浴や排せつ、移動などに身体介護が入りやすくなります。認知機能の低下や状態の不安定さも、要介護1に傾く判断材料になります。

反対に要介護2との違いは、介助の頻度と範囲です。要介護1は一部介助で回ることが多いですが、要介護2になると日常の多くの場面で継続的な介助が必要になりやすく、本人だけで回せる部分が目に見えて減ります。いま要介護1なら、「まだ残っている自力」をどう保つかが勝負です。ここを逃すと、次の段階への移行が早まります。

要介護1で使えるサービスは?本当に役立つ組み合わせで考えよう

要介護1で使える代表的な介護保険サービスには、訪問介護、訪問看護、訪問リハビリ、通所介護、通所リハビリ、ショートステイ、小規模多機能型居宅介護、福祉用具貸与、特定福祉用具販売などがあります。

ただし、ここで本当に大事なのはサービス名の暗記ではありません。困りごとに対して、どのサービスを当てるかです。

たとえば、昼間ひとりで閉じこもりがちな人なら、週二回のデイサービスで外出の習慣をつくる。足元が不安で転びそうなら、通所リハビリや訪問リハビリで立ち上がりや歩行を整える。掃除や買い物が負担なら、訪問介護で生活援助を入れる。家族が疲れてきたら、ショートステイで休む日を作る。要介護1の正解は、重い支援を一気に入れることではなく、生活の穴を小さく埋めることです。

名古屋市の在宅サービス利用者調査では、要介護1で通所介護の利用割合が高く、デイサービスが在宅継続の軸になりやすいことが示されています。これは単なる人気ではなく、運動、交流、家族の休息を一度に確保しやすいからです。

お金はどれくらい?支給限度額と自己負担で損しない考え方

要介護1の区分支給限度基準額は、月16,765単位、金額換算の目安では167,650円です。この範囲内なら、自己負担は原則1割で、一定以上所得者は2割または3割になります。限度額を超えたぶんは全額自己負担です。

ここで誤解が多いのですが、「月16,765円まで使える」という意味ではありません。サービス総額の上限が167,650円で、自己負担1割の人なら、その枠内での自己負担目安は約16,765円です。食費や日用品、宿泊費など、介護保険の外に出る費用は別にかかることもあります。

また、住宅改修は介護度に関係なく原則20万円までが支給限度基準額です。手すり、段差解消、滑りにくい床材への変更などは、要介護1の段階でこそ効果が大きいです。転んでからでは遅いので、まだ歩ける今こそ家を整えるのが正解です。

福祉用具については、要支援・要介護1では原則対象外の種目があります。車いす、特殊寝台、床ずれ防止用具、体位変換器、認知症老人徘徊感知機器、移動用リフト、自動排泄処理装置などは、軽度者は原則対象外ですが、医師の所見や市町村確認など一定条件で例外給付が認められる場合があります。ここは思い込みであきらめず、ケアマネジャーに必ず確認してください。

一人暮らしは続けられる?答えはできる。でも条件つき

要介護1でも一人暮らしは十分可能です。実際、統計でも要介護1で単身生活を送る人は少なくありません。けれど、ここでのポイントは「一人で暮らせるか」ではなく、安全に、継続して、一人で暮らせるかです。

続けやすい人は、できない部分がはっきりしていて、そこに支援が入っています。たとえば、服薬は配薬箱で管理し、買い物はヘルパー同行か宅配、入浴はデイサービスの日に済ませる、夜間の転倒リスクには手すりと足元灯で備える。逆に難しくなりやすいのは、道に迷う、金銭管理ミスが増える、火の始末が危ない、緊急時に助けを呼べない、というケースです。本人の気力だけで続く時期ではなく、仕組みで守る時期と考えると判断しやすいでしょう。

失敗しない進め方は?認定後に家族が最初にやること

「結局、何から始めればいいの?」という方は、次の順番で進めると迷いにくいです。

  1. まずは困りごとを動作で書き出します。たとえば「入浴が危ない」「薬を忘れる」「買い物が難しい」と、生活場面ごとに分けて整理します。
  2. 次に地域包括支援センターまたは居宅介護支援事業所に相談し、ケアマネジャーと一緒に優先順位を決めます。
  3. そのうえで一度に詰め込みすぎず、二つか三つの支援から始めます。要介護1では、通所系一つ、訪問系一つ、住環境調整一つ、という組み方が現実的です。
  4. 最後に一か月ごとに見直します。本人の疲れ、転倒、拒否感、家族の負担が減ったかを必ず確認しましょう。

直近一か月でも厚生労働省から介護保険の最新通知が続いているように、制度は少しずつ動きます。ただ、現場でいちばん差がつくのは制度知識の多さよりも、早めに相談して、生活に合わせて微調整する速さです。

認定調査で損しないために、本当に伝えるべきこと

介護のイメージ

介護のイメージ

要介護1まわりの記事で意外と薄くなりがちなのが、認定調査の受け方です。ここを外すと、本人の実態より軽く見られやすく、その後のサービス設計までずれてしまいます。実際、要介護認定は、訪問調査、主治医意見書、特記事項をもとに判定される仕組みで、厚生労働省も「普段困っていることや不便に思っていることは具体的に遠慮なく伝える」ことを案内しています。さらに、要支援2と要介護1の境目では、認知機能の低下状態の安定性が判定に影響します。つまり、「歩けるかどうか」だけではなく、「日によって急に危ない」「判断がぶれる」が大事なのです。

現場でよくあるのは、調査員が来た日だけ本人が妙に頑張るケースです。家族としては「しっかりしている姿を見せたい」と思いやすいのですが、介護ではこれが裏目に出ます。ふだんは浴槽をまたげないのに、その日だけ無理をして見せる。夜は何度も起きるのに、昼の短時間の面談では穏やかに見える。これでは、生活の困りごとがうまく伝わりません。

体験ベースで言うと、認定調査の前は「できること」よりも、失敗した場面をメモしておくのがいちばん強いです。「先週、夜中にトイレへ行く途中でふらついた」「薬を朝夕逆に飲みそうになった」「お風呂で立ち上がれず声をかけた」など、場面で伝えると伝わり方が変わります。抽象的に「少し危ないです」と言うより、ずっと正確です。

  1. 認定調査の前1週間だけでいいので、転びそうになったこと、薬の飲み忘れ、入浴や排せつで困った場面を紙に書き出します。
  2. 本人が見栄を張りやすい場合は、家族が同席し、普段の夜間や一人のときの様子を補足します。
  3. 主治医意見書につながるよう、受診時にも同じ内容を伝えます。調査と診察の話が一致していると、実態が伝わりやすくなります。

この準備をしておくだけで、判定後に「思っていたより軽く出て困った」という後悔はかなり減ります。

介護保険で頼めることと、頼めないことのズレを先に知っておく

現実でかなり多いのが、「ヘルパーさんが来れば何でもやってくれると思っていた」というすれ違いです。ここは最初に理解しておいたほうが、あとで怒りや失望が減ります。訪問介護の生活援助は便利ですが、本人の生活を直接支える範囲に限られます。厚生労働省は、本人以外の部屋の掃除、庭の草むしり、大掃除などは対象外の例として示しています。一方で、同居家族がいるだけで一律に生活援助が使えないわけでもなく、家族の病気や就労などの事情を踏まえて利用できる場合があります。

よくある希望 介護保険で通りやすい考え方 つまずきやすい点
買い物を手伝ってほしい。 本人の生活に必要な買い物なら調整しやすいです。 家族全員分のまとめ買いは対象外になりやすいです。
部屋を片づけてほしい。 本人が使う範囲の日常的な掃除なら整理しやすいです。 物置の整理や大掃除は対象外になりやすいです。
食事を作ってほしい。 本人の食事準備は対象になりやすいです。 来客分や家族分までまとめて作るのは難しいです。
洗濯をしてほしい。 本人分の衣類や寝具の管理なら相談しやすいです。 家族の分まで一緒に、は通りにくいです。

ここで大事なのは、制度が冷たいのではなく、保険給付の目的が「本人の自立支援」にあるということです。だから、頼み方も変わります。「掃除を全部してほしい」ではなく、「転倒しやすい寝室からトイレまでの動線を安全に保ちたい」と伝えるほうが、制度に合っています。言い方を変えるだけで、通りやすさはかなり違います。

デイサービスやヘルパーを嫌がるとき、無理に押し切らないほうがうまくいく

要介護1で本当によくあるのが、本人がサービスを拒否する問題です。「まだそんな歳じゃない」「他人に家を見られたくない」「デイは年寄りっぽくて嫌だ」。この反応、珍しくありません。むしろ自然です。ここで家族が「せっかく手配したのに」と正面から説得すると、失敗しやすいです。

うまくいくのは、介護サービスとして売り込まないことです。たとえばデイサービスなら、「お風呂を安全に済ませる日」「昼ごはんを楽しみに行く日」「運動して帰ってくる日」と伝えたほうが入りやすいです。ヘルパーも同じで、「介護される」より「家事の段取りを一緒に整える人」と感じてもらえたほうが受け入れられやすいです。

実際、要介護1では通所介護の利用が多く、外出のきっかけや心身機能の維持に役立ちやすい一方で、最初の心理的ハードルが高いというのが現場感覚です。最初から週3回入れるより、まずは週1回、目的をひとつに絞るほうが定着しやすいです。

体験的に言うと、拒否が強い人ほど「見学だけ」「体験だけ」「入浴だけ」のように入口を細くしたほうが続きます。逆に、家族が疲れているからといって一気に予定を詰めると、本人も家族も消耗します。要介護1はまだ自尊心が強く残っている時期です。だから、正しさより、受け入れやすさが勝ちます。

家族の介護がこじれるのは、介助量より役割の曖昧さ

介護で家族がしんどくなる原因は、実は作業量だけではありません。いちばんきついのは、誰が何を決めるのか曖昧なまま進むことです。長女が通院付き添い、次男がお金の管理、配偶者が毎日の見守り、となんとなく分担していると、必ずどこかで不満が噴きます。「私は毎日やっているのに」「たまに来る人ほど口を出す」という、あの空気です。

この段階で必要なのは、きれいごとの家族会議ではなく、現実の分担表です。通院は誰、緊急連絡は誰、支払い確認は誰、ケアマネとの窓口は誰。ここを決めるだけで、驚くほど揉めにくくなります。要介護1は「まだ何とかなる」からこそ、曖昧なまま続けてしまいがちですが、実はこの時期に整理しておくと、要介護度が上がったときに崩れにくいです。

さらに、地域包括支援センターは介護サービス紹介だけの窓口ではなく、権利擁護や制度横断の相談にも対応する役割があります。介護の悩み、家族間の調整、地域資源へのつなぎまで含めて相談できるので、「まだケアマネを決める段階じゃないかも」という時期でも使っていい場所です。相談は無料です。

お金の管理は、元気そうに見えるうちから手を打つ

要介護1で見落とされやすいのが、金銭管理と契約です。歩けるし会話もできる。でも、訪問販売で不要な契約をしてしまう、同じ物を何度も買う、公共料金の支払いを忘れる。このタイプの困りごとは、介護記事では意外と薄く扱われますが、現実ではかなり多いです。

ここで知っておきたいのが、成年後見制度は「完全に何もわからなくなってから」使うものではないということです。厚生労働省の案内でも、成年後見人等の役割には、金銭管理や福祉サービス利用援助が含まれています。すぐに申し立てるかは別としても、お金の管理に不安が出た時点で、地域包括支援センターや自治体窓口へ相談する価値は大きいです。

体験ベースでいちばん効くのは、通帳を取り上げることではありません。まずは、引き落としの見える化、財布の中身の適正化、定期購入の洗い出しです。本人の尊厳を守りながら事故を減らすには、「全部任せる」か「全部奪う」かの二択にしないことです。要介護1では、この中間の設計がとても重要です。

仕事を辞める前に知っておきたい、介護と両立する制度

家族介護で本当に避けたいのが、勢いで仕事を辞めることです。介護は短距離走ではなく、長く続く可能性があります。厚生労働省の介護休業制度特設サイトでは、介護休業介護休暇短時間勤務等の措置所定外労働や深夜業の制限など、働きながら介護を続けるための制度が整理されています。さらに2025年の制度充実では、企業に相談窓口の整備や周知など、仕事と介護の両立支援を進める内容が示されています。

現実では、「親が要介護1になったから、しばらく自分が全部やるしかない」と思い詰める人が多いです。でも、要介護1の段階なら、制度と外部支援を組み合わせる余地がまだあります。通院付き添いだけ介護休暇、普段の見守りはデイとヘルパー、夜間不安は見守り機器や家族連絡体制、というふうに分解すると、仕事を維持しやすくなります。

ぶっちゃけ、介護離職は美談になりやすいですが、家計が崩れると介護そのものも続きにくくなります。だから、「どこまで家族がやるか」より先に、「何を制度に肩代わりさせるか」を考えたほうがいいです。

状態が変わったら、我慢せず区分変更を考える

認定が出たあと、「このまま有効期間まで我慢するしかない」と思っている人は少なくありません。でも、状態が変わったら、区分変更申請という選択肢があります。厚生労働省も、がんなど状態変化が速い場合には区分変更申請により速やかな変更が必要となることを示しており、考え方としては他の大きな状態変化でも同じです。

現場では、骨折後に急に立てなくなった、認知症症状が強まった、トイレ介助が増えた、夜間の見守りが必要になった、という場面で「前の認定のままでは支援量が足りない」ことが起きます。このときに家族だけで無理に埋めようとすると、先に家族が壊れます。

迷ったら、ケアマネジャーへ「前より何が増えたか」を具体的に伝えるのが第一歩です。要介護度は名札ではなく、必要な支援量に合わせて見直すための仕組みです。遠慮して抱え込むものではありません。

住宅改修と福祉用具は、買う前より申請前が勝負

手すりや歩行器は、要介護1の生活をかなり変えます。ただ、ここで失敗しやすいのは、先に工事してしまうこと安いからと自己判断で合わない用具を選ぶことです。厚生労働省は、住宅改修について、ケアマネジャー等の理由書を添え、施工前と施工後に自治体へ申請する流れを案内しています。支給限度基準額は原則生涯20万円で、改修は事前申請が基本です。

また福祉用具では、固定用スロープ、歩行器、単点杖、多点杖の一部で、2024年4月から貸与と販売の選択制が導入されています。つまり、「とりあえず借りる」だけではなく、「買ったほうが合うか」も専門職が提案する時代になっています。特定福祉用具販売は同一年度10万円までが上限です。

体験的には、手すり一本でも位置がずれると使われません。玄関に付けたけれど、本人は靴を履くときにそこを握らない。トイレ前に付けたけれど、立ち座りの動線と合っていない。こういう失敗は珍しくありません。だからこそ、用具や改修は「何を付けるか」より、どの動作を楽にしたいかから逆算したほうが当たります。

病院から戻った直後が、在宅介護のいちばん危ない谷

要介護1の人でも、入院や骨折をきっかけに一気に生活が崩れることがあります。退院時は病院で何とかできていても、家に戻ると段差、低い便座、遠い寝室、夜間トイレが一気に問題になります。このタイミングで「前と同じ生活に戻れるはず」と思うと、転倒や再入院につながりやすいです。

ここで必要なのは、退院前から家の中を具体的に想像することです。玄関をまたげるか、ベッドからトイレまで何歩か、風呂のまたぎは何センチか、薬は誰が確認するか。要介護1の追加支援は、派手なことより、退院後一週間を安全に乗り切る設計に使ったほうが効きます。

実際、要介護1は「なんとか歩ける」ぶん、本人も家族も油断しやすいです。でも本当に危ないのは、寝たきりより、この半端に動ける時期だったりします。だから、退院直後は自立を急がせず、短期間だけ支援を厚めにする考え方がかなり大事です。

個人的にはこうしたほうがいいと思う!

個人的にはこうしたほうが、ぶっちゃけ介護の本質をついてるし、現場の介護では必要なことだと思うのですが、要介護1で本当に大事なのは「できること探し」だけで終わらせないことです。多くの人は、「まだ歩ける」「まだ食べられる」「まだ会話できる」と、残っている機能ばかり見ます。もちろんそれは大切です。でも、それだけだと足りません。なぜなら、介護の現場で生活を壊すのは、できないことそのものより、できる日とできない日の波本人のプライド家族の遠慮と我慢だからです。

だから、上手な介護は、全部を助けることでも、本人に全部やらせることでもありません。今日うまくできたことを明日もやらせるのではなく、「失敗したら危ないところだけ先回りして支える」。この発想がめちゃくちゃ重要です。要介護1は、介護の量よりも、介護の当て方で差が出ます。

それと、家族はもっと早く外部に頼ったほうがいいです。ケアマネに相談する、地域包括支援センターに聞く、認定調査の伝え方を整える、デイの入り口を細くする、仕事の制度を使う。こういう地味な一手の積み重ねが、あとで効きます。逆に、「まだ大丈夫」と先延ばしにしたぶんだけ、あとからしんどくなります。

要介護1って、軽いように見えて、実は介護の分かれ道なんです。ここで本人の尊厳を守りながら、危険だけを減らす設計ができれば、暮らしはかなり安定します。だからこそ、きれいな理想論より、転ばない、揉めない、抱え込まない、この三つを優先して考える。これが、現場目線ではいちばん役に立つやり方だと思います。

要介護1でできることに関する疑問解決

要介護1なら認知症はまだ軽いと考えていいですか?

軽いことは多いですが、安心し切るのは危険です。要介護1では認知症が主因になる割合が高く、会話は成り立っても、服薬、金銭、予定管理で支障が出ることがあります。生活の複雑な場面ほど先に崩れると覚えておくと見守りやすくなります。

要介護1でも施設入居は考えるべきですか?

すぐに入居を急ぐ必要はありません。ただし、転倒が続く、夜間不穏がある、家族が限界、独居で緊急対応が難しい、といった場合は在宅継続だけにこだわらないほうが安全です。要介護1は在宅が多い段階ですが、在宅を続けるために一度施設も比較しておくのは賢い準備です。

要介護1でもお金はもらえますか?

介護保険は現金給付が中心ではなく、サービス利用時の自己負担を軽くする制度です。つまり、お金を受け取るというより、必要な支援を1割から3割負担で使える仕組みと考えるほうが実態に近いです。区分支給限度基準額の理解が、家計管理ではいちばん重要です。

まとめ

要介護1は、「まだできる」が多いからこそ難しい段階です。本人の力を信じすぎても危ないし、反対に何でも奪うと一気に弱ります。大事なのは、できることは続ける、危ないことだけ支えるという考え方です。

迷ったら、入浴、移動、服薬、買い物、金銭管理の五つから見てください。この五つに小さな不安が出ているなら、もう十分に相談のタイミングです。要介護1は終わりではなく、暮らし方を立て直せる分岐点です。今日のうちに困りごとを三つ書き出し、地域包括支援センターかケアマネジャーへ相談するところから始めてください。そこが、本人らしい生活を守る最短ルートです。

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