「介護用手袋って、どれを選べばいいの…?」あなたは今、そう悩んでいませんか?ドラッグストアや通販サイトには、ニトリル、プラスチック、ポリエチレンなど様々な素材の手袋が並んでいます。どれも同じように見えて、実はそれぞれに得意なこと、苦手なことがあるんです。間違った手袋を選ぶと、滑って危険な思いをしたり、すぐに破れてしまったり…。最悪の場合、感染症のリスクを高めてしまうことさえあります。でも、安心してください。この記事では、元介護士である私が、知られざる手袋の選び方から、プロが実践する正しい使い方まで、あなたの疑問をすべて解決します。この記事を読めば、もう介護用手袋選びに迷うことはありません。
介護用手袋の選び方を徹底解説!4つの素材の特徴と用途

介護のイメージ
介護の現場では、利用者の安全と介護者の手を守るために、適切な使い捨て手袋を選ぶことが非常に重要です。素材ごとに、その特性や適した用途が全く異なります。ここでは、代表的な4つの素材について、それぞれの強みと弱みを徹底的に解説します。
ニトリル手袋プロが選ぶ万能選手
ニトリル手袋は、介護現場で最も広く使われている素材です。その最大の魅力は、優れた強度と耐油性・耐薬品性にあります。引っ張りや摩擦に強く、破れにくいため、長時間にわたる作業や、排泄介助のようにしっかりとした保護が必要な場面で大活躍します。また、手にぴったりとフィットする伸縮性も備えており、細かな作業もストレスなく行えるのが特徴です。さらに、天然ゴム由来のラテックスアレルギーのリスクがないため、アレルギーを持つ方でも安心して使用できます。ただし、他の素材に比べて価格が少し高めであることと、手袋を装着する際に少し滑りが悪いと感じることがある点がデメリットとして挙げられます。
プラスチック手袋(PVC)価格重視の選択肢
プラスチック手袋(PVC)は、コストパフォーマンスの高さが魅力です。ニトリル手袋よりも安価なため、頻繁に手袋を交換する必要がある場面や、短時間の軽作業に適しています。例えば、食事の配膳や、身の回りの整理など、汚染リスクが比較的低い作業で活躍します。しかし、ニトリルに比べると伸縮性や耐久性に劣るため、強く引っ張ると破れやすいという欠点があります。また、温度変化に弱く、低温環境では硬くなり、高温環境では柔らかくなりすぎる性質があるため、使用環境に注意が必要です。
ポリエチレン手袋手軽さが魅力の使い捨て手袋
ポリエチレン手袋は、スーパーの惣菜コーナーや飲食店のセルフサービスでよく見かける、最も手軽な使い捨て手袋です。価格が非常に安く、手袋の着脱が簡単なので、短時間で頻繁に交換するような作業に最適です。例えば、利用者の方の簡単な移動介助や、食事の準備・片付けなどに向いています。ただし、フィット感はほとんどなく、耐油性や耐薬品性も低いため、破れやすく、細かい作業には不向きです。また、手汗をかきやすく、長時間使用すると蒸れて不快感を感じることがあります。
TPE手袋ニトリルとプラスチックのいいとこ取り
最近注目されているのがTPE手袋です。ニトリルとプラスチックの中間的な性質を持ち、価格は安価でありながら、ニトリルに近いフィット感と伸縮性を実現しています。素材自体が柔らかく、手に馴染みやすいため、細かな作業も行いやすいのが特徴です。価格を抑えつつ、ニトリル手袋のような使用感を求める場合に最適な選択肢と言えるでしょう。ただし、耐久性や耐薬品性についてはニトリル手袋に及ばないため、破れやすい作業や、強い薬品を扱う場面では注意が必要です。
プロが教える!介護用手袋を使いこなすための3つのポイント
手袋の素材選びも大切ですが、それ以上に重要なのが「どう使うか」です。介護のプロは、手袋を効果的に使いこなすことで、自分自身と利用者の安全を確保しています。ここでは、プロが実践している3つのポイントをご紹介します。
ポイント1サイズ選びは「ちょっとキツいかな?」くらいがベスト
手袋を選ぶ際、ついついゆったりとしたサイズを選びがちですが、実はこれNGです。介護のプロは、少しキツいかな?と感じるくらいのサイズを選びます。なぜなら、手袋が手にぴったりとフィットすることで、指先の感覚が失われにくく、細かな作業がしやすくなるからです。また、手袋の中で手が滑ることがなく、しっかりと物を掴むことができます。特に、薬の準備や体温計の使用など、繊細な作業を行う際には、フィット感が非常に重要になります。
ポイント2作業内容に合わせて使い分けることが安全への第一歩
すべての介護作業で同じ手袋を使うのは非効率的で、危険な場合もあります。作業内容に応じて最適な手袋を使い分けることが、プロの鉄則です。
- 排泄介助強度とフィット感に優れたニトリル手袋が最適です。破れにくいので、汚染リスクの高い作業でも安心して行えます。
- 食事介助食品衛生法適合のニトリル手袋やポリエチレン手袋がおすすめです。利用者の口に入るものに触れるため、安全性が確保されているものを選びましょう。
- 簡単な身の回りのお手伝い頻繁に着脱を繰り返す場面では、プラスチック手袋やTPE手袋など、安価で手軽なものが便利です。
このように、作業内容に合わせて手袋を使い分けることで、安全性を高めながらコストも抑えることができます。
ポイント3正しい着脱方法で感染リスクをゼロに
手袋を装着すること以上に、正しい着脱方法を知ることが感染予防には不可欠です。汚染された手袋を外す際に、自分の手に触れてしまっては意味がありません。
- 片方の手袋の裾を、もう片方の手袋をした指で掴みます。
- 手袋の表面には触れず、裾を引っ張って裏返しながら外します。
- 外した手袋を丸め、まだ手袋を装着している方の手で握ります。
- 手袋を外した手で、まだ装着している手袋の裾の内側を掴みます。
- 手袋の内側だけを触るようにして、裏返しながら外します。
この方法で手袋を外せば、汚染された部分に触れることなく、安全に廃棄することができます。実践あるのみです。
介護に関する手袋の疑問Q&Aこれであなたも手袋マスター!
介護の現場では、手袋に関して様々な疑問が湧いてきます。ここでは、よくある質問にお答えします。
Q1手袋の「粉付き」と「粉なし」はどう違うの?どちらを選べばいい?
粉付き手袋は、装着をスムーズにするためにコーンスターチなどの粉がまぶされています。しかし、この粉がアレルゲンになったり、使用後に周囲に飛散したりすることが問題視され、最近では粉なし(パウダーフリー)が主流になっています。介護の現場では、衛生面から見ても粉なし手袋を選ぶのが賢明です。
Q2手袋を再利用してもいいの?
絶対にやめてください。使い捨て手袋は、一度使用したら必ず廃棄しましょう。たとえ目に見える汚れがなくても、細菌やウイルスが付着している可能性があります。再利用は感染症のリスクを著しく高める行為です。
Q3手袋の保管方法で注意することはある?
手袋の素材は、直射日光や高温多湿な環境に弱いため、保管場所には注意が必要です。品質の劣化を防ぐため、風通しの良い涼しい場所で、箱に入れたまま保管しましょう。また、洗剤や油、薬品の近くに置くと、手袋が変質してしまうことがあるので注意してください。
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まとめあなたの介護を変える「たかが手袋、されど手袋」
介護用手袋は、単なる消耗品ではありません。あなたの手と利用者の安全を守る、非常に重要なアイテムです。この記事でご紹介した4つの素材の特徴、プロが実践する3つのポイント、そしてよくある疑問の解決策を参考に、最適な手袋を選んでみてください。正しい知識と使い方を身につけることで、日々の介護がより安全に、そして快適になるはずです。さあ、今日からあなたも「手袋マスター」として、自信を持って介護に取り組んでいきましょう!
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