「介護施設の送迎、車いすに乗ったままで乗り降りできる車がいいな」「家族みんなで一緒に送迎に乗りたいけど、大きな車は手配できるのかな?」
このように、介護施設の送迎サービスを利用する際、車種について具体的な希望や悩みを持つ方は少なくありません。しかし、その悩みを誰に、どう伝えればいいのか分からず、諦めてしまっていませんか?
実は、ほとんどの介護施設や介護タクシー事業所では、利用者の状況や希望に合わせて車種を選ぶことができます。しかし、その仕組みや選び方のコツを知らないために、不便な送迎を我慢している方もいるのが現実です。
この記事では、介護施設や福祉タクシーの送迎サービスで、どのような車種が選べるのか、その種類から選び方のポイント、さらには料金や予約の注意点まで、あなたが本当に知りたい情報を網羅的に解説します。これさえ読めば、もう送迎の悩みに頭を抱えることはありません。
介護送迎に利用できる福祉車両の「3つのタイプ」と選び方

介護のイメージ
介護送迎に使われる福祉車両は、主に利用者の乗降方法によって3つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解すれば、あなたの状況に最適な車種を見つけ出すことができるでしょう。
車いすのまま乗り降りできる「リア乗降タイプ」
このタイプは、車両の後ろにスロープやリフトが備え付けられており、車いすに乗ったまま乗り降りできるのが最大の特長です。車いすから車両の座席に移ることが難しい方や、常に車いすを利用している方に最適です。
スロープタイプ車両後部からスロープを引き出し、介助者のサポートで車いすのまま乗り込みます。比較的コンパクトな車種にも搭載可能で、街中の狭い道路でも対応しやすいのがメリットです。電動ウインチ付きの車両を選べば、介助者の負担をさらに軽減できます。
リフタータイプ電動リフトが車いすを自動で持ち上げてくれるため、介助者の力仕事がほとんど不要になります。特に介助者が高齢の方や体力に自信がない方におすすめです。ただし、リフト装置が大きいため、ミニバンなどある程度のサイズがある車種に限られます。
リア乗降タイプは、乗り心地が通常の座席に比べて劣る場合があることや、乗車定員が少なくなるデメリットを理解しておくことが重要です。
座席への移動が必要な「サイド乗降タイプ」
このタイプは、車両の横から乗り降りします。車いすからの移乗や、手すりを使って乗り降りができるなど、ある程度自立歩行が可能な方に向いています。
回転シート/スライドアップシート助手席や後部座席が外側に回転したり、スライドして下がったりすることで、車高が低くなり乗り降りが楽になります。足腰が弱って段差の昇降が不安な方でも、スムーズに乗車できます。
リフトアップシート電動で座席が車両の外までせり出し、乗降しやすい高さまで下がります。スイッチひとつで操作できるため、介助者の負担を大きく減らせます。また、車種によっては座席がそのまま車いすとして使えるタイプもありますが、重量があるため普段使いには不向きです。
このタイプの最大のメリットは、乗り降りは楽にしたいけど、通常の座席に座って移動したいというニーズに応えられる点です。
大人数送迎向けの「施設送迎タイプ」
デイサービスや老人ホームなどの施設でよく利用されるのが、このタイプです。マイクロバスやワゴン車が中心で、複数の利用者を一度に送迎するのに適しています。
特徴としては、乗り降りをサポートするグリップや手すり、そして電動ステップなどが備わっていることです。多くは自立歩行が可能な方が対象ですが、一部の車両では車いすに乗ったまま乗車できるスペースも確保されています。
介護施設送迎で「車種選択」が可能になる3つのケースと選び方のコツ
「介護施設の送迎時車種選択可能」というサービスは、どういった場合に利用できるのでしょうか。それは主に以下の3つのケースに分かれます。
ケース1施設が複数の送迎車両を保有している場合
大規模な介護施設や、複数の事業所を運営している法人では、複数の車種を保有していることがあります。この場合、利用者の状況や希望に合わせて車種を選べる場合があります。
たとえば、
- 車いす利用者が複数いる場合、車いす専用車
- 家族も一緒に送迎したい場合、大人数送迎が可能なワゴン車
- 自立歩行は可能だが、乗り降りが不安な方にはスライドアップシート付きの車両
といった形で、事前に相談することで最適な車種を選んでもらえます。
ケース2提携している介護タクシー事業所が複数ある場合
介護施設によっては、自前で送迎車両を持たず、複数の介護タクシー事業所と提携している場合があります。この場合、提携先のリストから、利用者のニーズに合った車両を保有している事業所を選んでくれることがあります。
たとえば、ストレッチャーでの搬送が必要な場合、ストレッチャー対応車両を保有する事業所を選定してくれる、といった連携が可能です。
ケース3自分で介護タクシーを手配する場合
施設が手配する送迎サービスではなく、ご自身で介護タクシーを直接手配する場合は、車種を自由に選べる可能性が最も高くなります。電話や予約フォームで、どのような車種が希望なのかを伝えることで、最適な車両を手配してもらえます。
多くの介護タクシー事業所では、軽自動車から大型車まで複数の車種を保有しており、利用者の状態や同乗者の人数、荷物の量に合わせて最適な提案をしてくれます。
これらのケースからわかるように、「介護施設 送迎時車種選択可能」というサービスは、ただ施設に任せるだけでなく、利用者やご家族が積極的に相談することで実現する可能性が高まります。
知っておきたい!介護施設送迎で車種を選ぶ際の3つの注意点
車種を選べることは大きなメリットですが、事前に知っておくべき注意点もあります。
注意点1予約状況の確認は必須
希望する車種がいつでも利用できるわけではありません。特に人気のある車種や大型車両は、他の利用者の予約が入っている可能性があります。早めに連絡し、車種の空き状況を確認することが重要です。
注意点2車種によって料金が変わる可能性がある
軽自動車と大型車両では、利用料金が異なる場合があります。大型車両は、車体サイズや燃料費、維持費が高いため、基本料金や時間料金が高く設定されているのが一般的です。車種を指定する際は、事前に料金体系も確認しておきましょう。
注意点3施設や事業所によって対応が異なる
すべての介護施設や介護タクシー事業所が、車種選択の希望に柔軟に対応してくれるわけではありません。まずは、利用を検討している施設や事業所に、「車種の指定や相談は可能か?」と直接問い合わせてみることが大切です。
介護施設送迎時車種選択に関する疑問解決
ここでは、利用者が抱えやすい疑問について、Q&A形式で解説します。
Q. 介護タクシーでストレッチャーでの搬送は可能ですか?
A. はい、多くの介護タクシーで可能です。ストレッチャーは、寝たままの状態で搬送する必要がある利用者様のために用意されており、主に大型の福祉車両に搭載されています。ただし、対応している事業所は限られるため、事前にストレッチャー搬送が可能か、そして料金はいくらになるのかを確認しておくことが重要です。
Q. 家族も一緒に送迎に同乗できますか?
A. 多くの介護タクシーや施設の送迎車では、家族の同乗が可能です。特に大型の福祉車両では、車いす利用者様だけでなく、複数のご家族が同乗できるスペースを確保している車種もあります。事前に同乗者の人数を伝えておくことで、適切な車両を手配してもらえます。
Q. 軽自動車の福祉車両は狭いですか?
A. 軽自動車の福祉車両は、車体がコンパクトなため、狭い道路や住宅街でもスムーズに走行できるのが最大のメリットです。車内は工夫して設計されているため、車いす利用者様が一人乗車しても窮屈さを感じにくいようになっています。また、介助者が隣に座ることも可能です。しかし、大型車に比べるとやはり車内の広さには限りがあるため、同乗者の人数や荷物の量を考慮して選ぶ必要があります。
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まとめ
介護施設の送迎サービスは、単なる移動手段ではありません。利用者の身体状況や気分に合わせて最適な車種を選ぶことで、送迎時の負担を大きく減らし、快適な外出をサポートしてくれる重要なサービスです。
本記事でご紹介したように、福祉車両には多様なタイプがあり、それぞれの特徴を理解し、施設の担当者や介護タクシーのスタッフと積極的にコミュニケーションをとることで、希望通りの送迎サービスを実現できる可能性が高まります。
あなたの悩みや希望を伝えることで、送迎サービスはもっと快適になります。ぜひ、この記事の内容を参考に、理想の送迎を見つけてください。
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