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介護事故報告書の書き方と例文!そのまま使える7つの型と再発防止策

介護職員向け
介護職員向け現場の悩み・解決法

事故が起きた直後、手は震えるのに、報告書は待ってくれません。利用者さんの安全確認、ご家族への連絡、上司への報告、受診対応。その全部が終わってから、最後に残るのが事故報告書です。けれど本当に苦しいのは、書類を書くことそのものではありません。何をどこまで書けばいいのか分からない責任追及の文書になってしまいそうで怖い再発防止策が毎回「注意する」になってしまう。ここでつまずく人が多いのです。
この記事では、介護現場で実際に困りやすい場面を前提に、書き方の基本だけでなく、読み手に伝わる表現再発防止につながる原因分析そのまま使える例文の型まで、一歩深く掘り下げて解説します。さらに、2026年3月下旬から4月上旬に厚生労働省が示した安全対策や高齢者の熱中症対策の動きも踏まえ、今の現場で外せない視点も反映しています。

ここがポイント!

  • 事故報告書を謝罪文ではなく再発防止の設計図として書く視点。
  • 転倒、誤薬、誤嚥、熱中症に応用できるそのまま使える文章の型
  • 「注意する」で終わらせない原因分析と再発防止策の組み立て方
  1. 事故報告書が書けなくなる本当の理由
    1. 事故報告書は始末書ではない
    2. 最初に守るのは書類ではなく順番
  2. 介護事故報告書の基本は、9項目を埋めることではなく4つを外さないこと
    1. まず押さえるべき4つの芯
    2. 発生状況欄は「文章」ではなく「映像」で書く
  3. うまい人ほどやっている原因分析は、「本人・職員・環境」で止めない
    1. 本当に見るべきは「仕組みの穴」
    2. 4M4Eで考えると、防止策が急に具体化する
  4. そのまま使える!介護事故報告書の例文の型
    1. 転倒事故の例文の型
    2. 誤薬事故の例文の型
    3. 誤嚥と熱中症の例文の型
  5. 再発防止策で評価が変わる!「注意する」で終わらせない書き方
    1. 悪い再発防止策の典型
    2. 強い再発防止策は、実行者と期限と評価が入っている
  6. 事故報告書で現場が本当に困るのは、書き方より「書く前」と「書いた後」
  7. ありがちな失敗は、事実不足ではなく「情報の順番ミス」
  8. 家族連絡でこじれる施設ほど、事故報告書の中身も弱くなりやすい
  9. 「書けない」の正体は、本人の責任に寄せたくなる気持ちとの戦い
  10. 現場あるあるの難問は、「見ていない事故」をどう書くか
  11. 事故報告書と介護記録がズレると、現場は一気に苦しくなる
  12. 新人もベテランもつまずく、「何を書かないか」の判断
  13. 事故後のカンファレンスで、実は一番見直すべきこと
  14. 個人的にはこうしたほうがいいと思う!
  15. 介護事故報告書の書き方と例文に関する疑問解決
    1. 怪我がなくても事故報告書は必要ですか?
    2. 家族への連絡は、受診後でないとだめですか?
    3. 書いた人が悪者になりませんか?
    4. 保存期間はどれくらい考えればいいですか?
  16. まとめ

事故報告書が書けなくなる本当の理由

介護のイメージ

介護のイメージ

事故報告書は始末書ではない

事故報告書を書く手が止まる最大の理由は、無意識のうちに自分や同僚を守る文書、あるいは責められないための文書として書こうとしてしまうからです。でも、本来の目的はそこではありません。事故報告書は、起きた事実を正確に残し、同じ事故を繰り返さないための公的記録です。
だからこそ、「〇〇さんが勝手に立った」「いつも言うことを聞かない」といった感情の混じった表現は逆効果です。読み手が知りたいのは、誰が悪いかではなく、何が重なって事故になったのかです。ここを押さえるだけで、文章の質は一気に上がります。

最初に守るのは書類ではなく順番

事故直後に優先する順番を間違えると、報告書の内容まで薄くなります。現場ではまず、利用者さんの安全確認応援要請上司や看護職への報告必要時の受診や医師への連絡経過観察、その後に記録です。書くことを急ぎすぎるより、初動を落ち着いてそろえたほうが、結果として報告書も強くなります。

介護事故報告書の基本は、9項目を埋めることではなく4つを外さないこと

まず押さえるべき4つの芯

厚生労働省が推奨する様式は9項目ありますが、現場で特に差が出るのは次の4つです。事故の概要事故発生時の対応原因分析再発防止策です。ここが弱いと、どれだけ体裁を整えても60点で止まります。
しかも、重大事故では市町村への報告が必要で、第一報は原則5日以内が目安です。全部が埋まっていなくても、まずは書ける範囲で早く出し、後から原因分析や再発防止策を補う考え方が重要です。自治体ごとに対象事故や運用差があるため、自施設の所在地のルール確認も欠かせません。

項目 何を書くか 弱い書き方 強い書き方
事故の概要 発生日時、場所、体位、本人の発言、周囲の状況。 居室で転倒していた。 21時10分、定時巡視で訪室すると、居室内トイレ前で左側を下にした側臥位で倒れていた。「トイレに行こうとしてふらついた」と本人発言あり。
発生時の対応 誰が何分に何をしたか、受診、連絡、指示内容。 看護師に報告し様子観察した。 21時12分に看護師へ報告。21時15分に血圧、脈拍、体温、酸素飽和度を測定。21時25分に家族へ電話で状況説明。医師指示により湿布貼付し翌朝再評価。
原因分析 本人要因、職員要因、環境要因、仕組み要因。 本人の不注意。 夜間頻尿による焦り、見守りが手薄な巡視頻度、滑りやすい履物、離床センサー設定の見直し不足が重なった。
再発防止策 誰が、何を、いつから、どう評価するか。 今後は注意する。 本日から夜間のみ滑りにくい履物へ変更し、1週間は20時以降の巡視間隔を短縮。次回カンファレンスで転倒有無と本人負担を検証する。

発生状況欄は「文章」ではなく「映像」で書く

発生状況欄で大事なのは、読んだ人の頭に場面が浮かぶかどうかです。どこで、どんな姿勢で、何をしようとして、何が見えていたかを入れると、一気に伝わります。たとえば「ベッド横で倒れていた」だけでは弱く、「ベッド左側の足元付近で尻もちをついた状態」「車いすはベッド右側にブレーキ解除のまま配置」と書くと、原因の候補が見え始めます。
また、本人から聞けた内容は、推測ではなく本人発言として分けて書くのがコツです。「本人の話では」「職員が確認したところ」と情報源を分けると、記録の信頼性が上がります。

うまい人ほどやっている原因分析は、「本人・職員・環境」で止めない

本当に見るべきは「仕組みの穴」

多くの記事は、原因分析を本人要因職員要因環境要因で終えます。もちろんこれは基本です。ただ、100点の記事にするなら、もう一段深く見なければいけません。なぜその状態を事前に拾えなかったのかなぜその手順で誰でも事故が起き得るのかという、仕組みの問題まで掘り下げることです。
たとえば誤薬なら、「確認不足」で終わらせるのではなく、同姓利用者の薬が並ぶ配置配薬時の声かけ手順の不統一中断が入りやすい動線最終確認のルールが紙でしか共有されていないといった仕組みの穴があります。ここまで書けると、再発防止策が精神論になりません。

4M4Eで考えると、防止策が急に具体化する

現場で使いやすい考え方として、4M4Eがあります。原因を、人、物、方法、管理の視点で分け、対策を教育、工学的対策、ルール整備、啓発の視点で考えるやり方です。難しそうに見えますが、実務ではかなり使えます。
たとえば転倒事故なら、人は「本人のふらつきと焦り」、物は「滑りやすい履物」、方法は「夜間トイレ誘導の手順」、管理は「リスク更新がカンファレンスで共有されていない」。ここまで分けると、防止策も「声かけを強める」だけでは済まなくなります。履物変更、離床導線の見直し、トイレ誘導の時間調整、申し送り様式の変更までつながるのです。

そのまま使える!介護事故報告書の例文の型

転倒事故の例文の型

転倒はもっとも件数が多く、しかも書き方に差が出やすい事故です。型はこうです。
事故の概要
19時40分、夕食後の巡視のため訪室したところ、A様が居室内ベッド左側の床で左臀部を下にした座位の状態でいた。ベッド柵を右手でつかんでおり、呼びかけに応答あり。「一人でトイレに行こうとして足がもつれた」と本人より説明あり。足元に障害物はなく、履物はかかとのないスリッパを着用していた。
事故発生時の対応
19時42分、無理に立ち上がらせず、看護職へ報告。バイタル測定を実施し、大きな異常なし。左股関節部の痛み訴えがあったため、主治医へ連絡し受診指示を受ける。20時10分に長女へ電話で状況説明。20時30分、協力医療機関を受診した。
原因分析
夜間頻尿により本人が焦りやすい状態にあったこと、履物が滑りやすかったこと、夕食後の巡視間隔中に単独移動の可能性が高いことをチームで十分共有できていなかったことが重なった。
再発防止策
本日より夜間は滑りにくい踵付き履物へ変更する。夕食後1時間はトイレ誘導の声かけを追加し、1週間後のカンファレンスで転倒再発の有無を評価する。
この型の強みは、転倒した事実だけでなく、転倒に至る流れが見えることです。

誤薬事故の例文の型

誤薬は、結果が軽く見えても報告の重みが大きい事故です。
事故の概要
8時05分、朝食後の服薬介助時、B様へ本来C様に配薬する内服薬を手渡し、B様が内服した。その後、8時12分にC様の薬包が見当たらないことから取り違えに気づいた。B様は服薬時、拒否や違和感の訴えなく内服した。
事故発生時の対応
直ちに看護職へ報告し、内服薬の成分と容量を確認。8時20分に主治医へ連絡し、血圧低下などに注意しながら経過観察の指示を受けた。B様のバイタル測定を実施し、異常なし。8時35分、家族へ電話で事実と対応方針を説明し謝罪した。
原因分析
同姓利用者の薬包が近接して配置されていたこと、配薬準備中に他職員から声をかけられ作業が中断したこと、手渡し直前の氏名確認が不十分だったことが要因である。
再発防止策
同姓利用者の薬トレーは色分けして配置を分離する。配薬準備時は中断を避ける専用時間を設ける。手渡し直前に氏名、生年月日、薬包記載名の三点確認を実施する。
ここで大事なのは、誤った薬を飲んだ事実よりも、どうして最終確認をすり抜けたかを書くことです。

誤嚥と熱中症の例文の型

誤嚥と熱中症は、急変につながりやすいため、状況描写が特に重要です。
誤嚥なら、「昼食中にむせた」だけでは足りません。何を食べていたかどんな姿勢だったか普段の食形態と違いがあったかまで必要です。熱中症なら、室温エアコン使用状況水分摂取状況顔色や応答を入れると記録が強くなります。
2026年4月1日、厚生労働省は高齢者への見守りや声かけを改めて呼びかけ、同日、災害時を含む熱中症対策の周知も行いました。さらに3月19日には、職場向けの熱中症防止キャンペーンでWBGT値の把握や重篤化防止策の徹底が示されています。訪問介護や送迎、入浴介助、屋外移動支援がある事業所では、利用者だけでなく職員側の熱中症リスクも事故の背景要因として見ておくべき時期です。

再発防止策で評価が変わる!「注意する」で終わらせない書き方

悪い再発防止策の典型

よくあるのが、「今後は十分注意する」「見守りを徹底する」「情報共有を行う」です。間違いではありませんが、これだけでは再発防止策として弱すぎます。なぜなら、誰が何をいつからどう変えるかが不明だからです。実地指導や内部検証でも、ここは見られやすい部分です。

強い再発防止策は、実行者と期限と評価が入っている

強い再発防止策は、次の順番で書けます。

  1. 事故要因ごとに、変える対象を一つずつ決めます。たとえば履物、配薬手順、座位姿勢、室温確認などです。
  2. 次に、誰が実行するかを明確にします。介護職、看護職、管理者、相談員など、主担当を書きます。
  3. 最後に、いつ評価するかを入れます。1週間後のカンファレンス、次回受診時、1か月のヒヤリハット件数確認などです。

この三段構えにすると、再発防止策が現場で動き始めます。
2026年3月27日の厚生労働省会議資料では、福祉用具貸与事業所向けの事故報告様式利用安全の手引きの活用促進、さらに福祉用具の事故やヒヤリハット情報の共有が示されました。つまり今は、書いて終わりではなく、集めて分析し、次に生かすことまでが強く求められている流れです。

事故報告書で現場が本当に困るのは、書き方より「書く前」と「書いた後」

介護のイメージ

介護のイメージ


事故報告書の記事は、どうしても記入欄の説明で終わりがちです。けれど、現場で本当に困るのはそこではありません。実際には、事故直後に頭が真っ白になる家族へどこまで伝えるべきか迷う看護師や上司によって判断が少しずつ違う記録と報告書の表現がズレる書いたあとに職員の空気が悪くなる。こういう「現実の詰まりどころ」が、事故報告書を難しくしています。
だから追加すべきなのは、単なる例文ではなく、現場でよく起こる迷いに対する解き方です。事故報告書は、一枚の紙だけ見ても完成しません。申し送り、介護記録、看護記録、家族連絡、受診対応、カンファレンス、その全部のつながりの中で初めて意味を持ちます。ここを押さえると、事故報告書の質が一気に変わります。
現場経験のある人ほど分かると思いますが、事故報告書は文章力の勝負ではありません。混乱している場面で、何を先に整えるかの勝負です。つまり、上手な人は「うまく書く人」ではなく、「情報を迷子にしない人」なのです。

ありがちな失敗は、事実不足ではなく「情報の順番ミス」

事故報告書で多い失敗は、事実が足りないことではなく、書く順番がズレていることです。たとえば転倒事故でも、いきなり原因分析から書き始める人がいます。「歩行が不安定だった」「最近落ち着きがなかった」といった背景を先に書きたくなるのですが、それを先に書くと、読み手は無意識に「最初から原因を決めつけた報告書」と受け取ります。
順番としては、まず発見時の事実、次にその場で行った対応、そのあとで本人の訴えや関係者の確認内容、最後に分析と対策です。この順番を守るだけで、読み手の信頼感はかなり変わります。
実際の現場では、夜勤明けや送迎前後の忙しい時間帯に事故が重なりやすく、あとから思い出して書くこともあります。そのときに役立つのが、まずメモで時刻動いた人だけを先に押さえることです。詳しい文章はあとでも書けますが、「何時何分に誰が何をしたか」が抜けると、一気に記録の価値が下がります。
ぶっちゃけ、現場で一番ありがたいのは、完璧な美文ではなく、あとから追っても流れが再現できる報告書です。

家族連絡でこじれる施設ほど、事故報告書の中身も弱くなりやすい

現実の介護現場では、事故そのものより、家族連絡の受け止められ方で空気が重くなることがあります。ここでよくあるのが、「説明不足だった」と受け取られるケースです。現場側は悪気がなくても、家族から見ると「大事なことを後出しされた」と感じることがあります。
このズレを防ぐには、報告書と同じくらい、第一報の言い方が大事です。たとえば、まだ全容が見えていない段階であっても、「転倒がありました。現在の状態はこうです。受診の必要性を確認しています。分かり次第、もう一度連絡します」と区切って伝えると、不信感はかなり減ります。逆に、「たぶん大丈夫だと思います」「とりあえず様子を見ています」だけだと、あとから受診や症状変化が出たときに、一気に不信感が強まります。
ここで大事なのは、安心させようとして曖昧に言わないことです。家族はきれいな言葉より、今わかっていることと、まだ分からないことが整理されている説明を求めています。
体験ベースで言うと、家族対応が上手な職員は、言い回しが特別うまいわけではありません。むしろ、断定しすぎない隠さない次の連絡タイミングを伝える。この三つを自然にやっています。これは事故報告書にもそのまま通じます。

「書けない」の正体は、本人の責任に寄せたくなる気持ちとの戦い

介護現場では、どうしても心の中でこう思ってしまう瞬間があります。「さっき声かけしたのに」「一人で動かないでって言ったのに」「今日は何度も立ち上がっていたし」。この気持ちは自然です。実際、疲れている日ほどそうなります。
でも、そのまま報告書ににじむと、文章が急に硬く、責める空気を帯びます。たとえば「本人が勝手に立ち上がった」は、現場ではよく耳にする表現ですが、報告書ではかなり危険です。なぜなら、その一文で原因分析が止まり、見守りの配置動線環境調整ケアプランとの整合が見えなくなるからです。
ここで一段大人の記録にするなら、「本人は離席を繰り返しており、単独移動の可能性が高い状態だった」「本人の移動意欲に対して、タイミングを合わせた誘導が不十分だった」と書き換えるほうがいいです。
この違いは小さく見えて、実はかなり大きいです。前者は責任を個人に寄せ、後者は支援の組み立てに目が向いています。現場で本当に必要なのは後者です。利用者さんは、危ないから動くのではなく、動きたい理由があるから動くことが多い。トイレに行きたい、家に帰りたい、落ち着かない、誰かを探している。その背景を無視すると、事故報告書も再発防止策も表面だけで終わります。

現場あるあるの難問は、「見ていない事故」をどう書くか

介護現場で意外と多いのが、誰もその瞬間を見ていない事故です。居室で物音がして駆けつけたら尻もちをついていた。入浴介助の更衣時に内出血を見つけた。送迎前に表皮剥離を発見した。こういう場面では、書き手が一番困ります。
ここでやってはいけないのは、空白が怖くてつじつまを埋めることです。見ていないものは見ていないままでいいのです。大事なのは、発見時点の事実その後に確認できたことを分けることです。
たとえば、「10時20分、入浴介助の更衣時に右前腕に3センチ四方の内出血を確認。本人に疼痛の訴えなし。前回入浴時の記録には同部位の記載なし。本人に確認したが、受傷時期および原因は不明との返答」といった形なら、十分に実務的です。
現場では、ここで焦って「ベッド柵にぶつけた可能性」「移乗時に接触した可能性」と書きたくなります。書いてもいいのですが、その場合は必ず可能性として扱い、事実欄ではなく分析欄に回すほうが安全です。
経験上、こういう記録がきちんとしている施設は、あとから虐待疑いの確認や家族説明が必要になったときも強いです。曖昧なことを曖昧なまま残すのは、一見弱そうでいて、実はかなり誠実な記録です。

事故報告書と介護記録がズレると、現場は一気に苦しくなる

これもかなり現場的な話ですが、事故報告書そのものより、日々の介護記録とのズレで苦しくなることが本当に多いです。たとえば報告書には「最近ふらつきが強かったため要注意」と書いてあるのに、普段の記録にはその変化がほぼ残っていない。あるいは報告書には「食事形態に注意が必要」と書いてあるのに、数日前の記録では普通におやつ提供されている。こういうズレは、あとから必ず苦しくなります。
事故報告書だけ頑張ってもだめで、普段の記録とつながっていないと説得力が落ちます。つまり、事故報告書がうまい施設は、結局のところ普段の記録がうまいのです。
追加したい視点としては、事故報告書を書くときに、次の確認をすることです。

ここがポイント!

  • 直近数日の介護記録に、事故につながる前兆が残っているかを見直すこと。
  • 看護記録や申し送り内容と、本人の状態変化の認識にズレがないかを確認すること。
  • 再発防止策として決めた内容を、翌日以降の通常記録にちゃんと反映できる形へ落とし込むこと。

ここができていないと、事故報告書だけ立派でも、現場では何も変わりません。逆にここまでつながると、報告書がただの提出物ではなく、ケアの軌道修正そのものになります。

新人もベテランもつまずく、「何を書かないか」の判断

事故報告書では、何を書くか以上に、何を書かないかが大切です。現場でありがちなのは、情報を入れすぎて逆に伝わらなくなることです。たとえば、事故当日のレクリエーション内容、他利用者の様子、職員配置の細かすぎる内部事情など、本筋から遠い情報を詰め込みすぎると、読み手は大事な部分を見失います。
だから、記録で迷ったら「この一文は、事故の理解、初動の評価、原因分析、再発防止策のどれに役立つか」で判断するといいです。どれにも効いていない情報は、思い切って削る。
もうひとつ大事なのは、職員の感情メモを報告書に混ぜないことです。「かなり慌てた」「家族が強い口調だった」「自分も動揺してしまった」。気持ちとしては当然ですが、それは別の場で整理したほうがいいです。事故報告書に入れると、文書の役割がブレます。
ただし、ここで勘違いしてほしくないのは、職員の感情を無視しろという意味ではないことです。むしろ逆で、事故後の職員フォローはかなり重要です。責められる空気のままでは、次の事故が起きたときに報告が遅れます。報告文化を守るには、書類だけでなく、書いた人を守る運営が必要です。

事故後のカンファレンスで、実は一番見直すべきこと

事故後のカンファレンスは、つい「誰がついていたか」「なぜ見ていなかったか」に話が寄りがちです。でも、現場で本当に見直すべきなのは、利用者さんの生活の流れです。
たとえば転倒が夕方に集中しているなら、その人は夕方に何をしたくなるのか。誤嚥がレクリエーション時に起きたなら、その場の楽しさの中で普段の食形態ルールが緩みやすくなっていないか。熱中症が訪問時に発見されやすいなら、不在時間帯の水分管理や空調使用の支援が足りているか。
つまり、事故を単発のミスとして見るのではなく、その人の一日の暮らしの中で、どこに無理が出ていたかを追ったほうが、本当は有益です。ここは検索ユーザーにとってもかなり価値があります。事故報告書の書き方を知りたい人は、実はその奥で「また同じことが起きる気がして不安」という悩みを持っているからです。
解決策は、紙の上の反省ではなく、生活の組み直しです。トイレ誘導のタイミング、座る場所、履物、食事形態、職員の立ち位置、声かけの順番。こうした毎日の小さな調整が、事故を減らします。報告書の価値は、その見直しの入口になれるかどうかで決まります。

個人的にはこうしたほうがいいと思う!

個人的にはこうしたほうが、ぶっちゃけ介護の本質をついてるし、現場の介護では必要なことだと思う。事故報告書って、どうしても「事故のあとに書く紙」だと思われがちなんですけど、本当はそうじゃないです。あれは、その人の暮らし方と、こちらの支え方が、どこですれ違ったのかを見つけるための道具なんです。
介護って、危ないことを全部止めればうまくいく仕事じゃないですよね。歩きたい人は歩きたいし、食べたい人は食べたいし、自分でやりたい人はやりたい。その思いがあるから生活であって、そこを全部止めてしまったら、安全かもしれないけれど、その人らしさまで削ってしまうことがある。だから事故報告書も、「危なかったので禁止します」で終わるんじゃなくて、どう支えたら、その人の思いを残したまま危険を減らせるかまで考えたほうがいいんです。
現場で本当に強い職員って、文章がうまい人じゃないです。利用者さんの小さな変化を拾って、「この人、今日ちょっと焦ってるな」「今は一人で動きたくなりそうだな」と感じ取れて、それを記録に落とせる人です。で、その記録をチームで共有して、「じゃあ次はこうしよう」と動ける人です。そこまでつながって初めて、事故報告書は生きた書類になります。
だからこそ、追加するなら、ただの例文の数ではなく、現場で迷う瞬間にどう考えるか責めないでどう掘り下げるかその人の生活をどう立て直すか。この視点をもっと前に出したほうがいいです。結局のところ、いい事故報告書って、事故を上手に説明した書類じゃありません。次のケアを少しだけ良くできる書類です。ここまで届くと、読む人にとっても、書く人にとっても、ちゃんと意味のある一枚になります。

介護事故報告書の書き方と例文に関する疑問解決

怪我がなくても事故報告書は必要ですか?

施設ルールと自治体基準によりますが、怪我が軽いから書かなくていいとは限りません。事故に至った事象は事故報告書、至らなかったが危険だった事象はヒヤリハットとして残すのが基本です。小さな事例を拾える職場ほど、重大事故を減らしやすくなります。

家族への連絡は、受診後でないとだめですか?

そんなことはありません。原則は、利用者さんの安全確保と必要な処置を優先したうえで、できるだけ早くです。受診の要否が未確定でも、「転倒があり、現在確認中です。分かり次第すぐに再度連絡します」と第一報を入れるだけで、不信感は大きく減ります。報告書にも、連絡日時、相手、伝えた内容を残しておくと強いです。

書いた人が悪者になりませんか?

ならないように書くのが大切です。個人の失敗で閉じず、なぜその人だけの問題に見えてしまう流れだったのかまで書けば、組織の学びに変わります。事故報告書は犯人探しの紙ではなく、次の事故を防ぐための材料です。この認識をチームでそろえておくことが、現場の安心につながります。

保存期間はどれくらい考えればいいですか?

法令で一律に明記されない場合もありますが、現場では2年から5年程度でルール化しているところが多く見られます。大切なのは年数そのものより、施設内で決めて守ることです。紙でも電子でも、検索しやすく再検証しやすい保管方法にしておきましょう。

まとめ

介護事故報告書は、上手に書こうとするほど難しく感じます。けれど本質は意外とシンプルです。見たこと、聞いたこと、行ったこと、そして次に変えることを、順番に、具体的に、感情を混ぜずに書くことです。
うまい報告書は文章が華やかなわけではありません。事故の場面が浮かび、初動が追え、原因が分かり、対策が動く。この4つがそろっています。今日からは、「転倒していた」「様子観察した」「今後注意する」で終わらせず、映像で書く仕組みまで掘る評価まで入れるを意識してみてください。そうすれば、事故報告書はただの提出物ではなく、現場を守る強い武器に変わります。

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