「特養は体力的にきつい。でも病院の看護助手だと介護職としてのやりがいが薄れそう」「医療も学びたいけれど、看取りや急変対応が怖い」。そんな迷いを持つ介護職にとって、介護医療院への転職はかなり現実的な選択肢です。介護医療院は、医療と介護を一体で提供する長期療養の生活施設。つまり、病院ほど治療中心ではなく、特養より医療職との距離が近い職場です。2026年4月時点では介護職員等処遇改善加算の見直しも進み、求人を見るときは「月給」だけでなく、加算の取得状況や夜勤体制まで確認する価値が高まっています。
この記事の要点は、次の3つです。
- 介護医療院は、医療を学びながら生活支援と看取りに深く関われる職場です。
- 転職メリットは大きい一方で、要介護度の高さや多職種連携の難しさも理解が必要です。
- 求人選びでは、給与額よりも人員配置、夜勤体制、教育制度、処遇改善加算の扱いを確認することが重要です。
介護医療院とは、介護職にとってどんな職場なのか

介護のイメージ
病院と施設のあいだではなく、医療のある生活の場
介護医療院は、長期的な医療管理と介護を必要とする要介護者が暮らす介護保険施設です。2018年に創設され、2024年3月に廃止された介護療養型医療施設の受け皿として広がってきました。最新の公的調査では、2024年10月時点で介護医療院は917施設となり、前年より126施設増加しています。定員も5万人を超え、利用率は9割を超える水準です。これは、介護医療院が「一部の特殊な施設」ではなく、今後の介護キャリアで無視できない職場になっているということです。
介護職の仕事内容は、食事介助、排泄介助、入浴介助、移乗介助、口腔ケア、環境整備、レクリエーション、看取りケアなどです。ただし、一般的な施設と違うのは、利用者さんの背景に喀痰吸引、経管栄養、褥瘡管理、服薬管理、慢性疾患、終末期ケアが身近にある点です。介護職が医療行為を勝手に行うわけではありませんが、日々の観察と報告がケアの質を大きく左右します。
Ⅰ型とⅡ型で、働き方の重さは変わる
介護医療院にはⅠ型とⅡ型があります。Ⅰ型は医療ニーズが高い利用者さんを受け入れる傾向があり、医師や看護職の配置も手厚いのが特徴です。Ⅱ型は比較的状態が安定した方が中心で、医療管理を受けながら生活を続ける場という性格が強くなります。転職時に「介護医療院」とだけ見て応募すると、思ったより医療依存度が高かった、夜勤の緊張感が強かった、というミスマッチが起きます。必ずⅠ型かⅡ型か、利用者さんの平均介護度、看取り件数、夜間の医師対応を確認しましょう。
介護職が介護医療院へ転職するメリット7選
医療職が近く、急変時に一人で抱え込みにくい
介護職が特養や有料老人ホームで不安を感じやすいのが、夜間や早朝の急変対応です。介護医療院では医師、看護師、薬剤師、リハビリ職、管理栄養士などが関わるため、異変に気づいたときに相談しやすい環境があります。もちろん緊張感はありますが、判断を一人で背負い込まなくてよい安心感は大きなメリットです。
医療知識が自然に身につき、介護職として市場価値が上がる
介護医療院では、バイタルの変化、食事量、水分量、排泄状況、皮膚状態、むせ込み、表情、眠り方など、日常の小さな変化が医療職への重要な情報になります。医療用語や疾患理解、感染対策、終末期の身体変化に触れる機会が増えるため、観察力と報告力が鍛えられます。これは将来、介護福祉士、サービス提供責任者、生活相談員、ケアマネジャー、看護師への進学を考える人にも強い土台になります。
看取りケアを深く学べる
介護医療院は、長期療養と看取りに対応する施設です。利用者さんが人生の最終段階を迎えるとき、介護職は「食べられないから終わり」ではなく、「その人らしい時間をどう支えるか」を考えます。声かけ、清潔保持、安楽な姿勢、家族への気配り、好きだった音楽や香り、最期まで尊厳を守るケア。ここに介護職の専門性が出ます。看取りを怖いものとして避けるのではなく、介護の集大成を学ぶ場として捉えられる人には、非常にやりがいがあります。
特養より医療連携を学べ、病院より生活支援に関われる
病院勤務の看護助手は医療チームの補助色が強く、介護職として生活全体に関わる時間が少ないことがあります。一方、特養は生活支援が中心ですが、医療的判断の場面では外部連携に頼ることもあります。介護医療院はその中間ではなく、医療を理解しながら生活を支える職場です。利用者さんの「治療」だけでも「介助」だけでもなく、暮らしと最期を支える視点が身につきます。
処遇改善や安定運営に期待しやすい
2026年度の介護報酬改定では、介護従事者の処遇改善に関する見直しが進められています。介護医療院は医療法人が運営している割合が高く、病院併設や医療機関グループ内の施設も多いため、福利厚生、研修、感染対策、夜勤マニュアルが整っている職場に出会える可能性があります。ただし、すべての施設が好条件とは限りません。求人票では、基本給、夜勤手当、処遇改善手当、賞与、退職金、資格手当を分けて確認しましょう。
多職種連携の経験がキャリアの武器になる
介護医療院では、介護職だけで完結する仕事はほとんどありません。看護師に状態変化を伝え、リハビリ職と移乗方法を相談し、栄養士と食事形態を確認し、ケアマネジャーや相談員と家族対応を共有します。最初は「報告が細かい」「専門職との会話が難しい」と感じるかもしれません。しかし、この環境に慣れると、どの施設に移っても重宝される連携力のある介護職になれます。
利用者さんと長く関わり、変化に気づける喜びがある
介護医療院は長期療養の生活施設です。短期入院のように数日で関係が終わるのではなく、利用者さんの癖、好き嫌い、家族との関係、表情の変化まで見えてきます。「今日はいつもより手に力が入る」「この声かけなら食事が進む」「この姿勢だとむせにくい」。そんな小さな発見が、利用者さんの安心につながります。派手ではありませんが、介護職の手応えを感じやすい職場です。
転職前に知っておきたいデメリットと向き不向き
要介護度が高く、身体的負担は軽くない
介護医療院は医療ニーズと介護ニーズが高い方が多いため、全介助、体位変換、移乗、入浴介助、排泄介助の負担はあります。医療職が近いから楽、というイメージだけで転職するとギャップが出ます。腰痛が不安な人は、リフトの導入状況、二人介助のルール、夜勤時の介護職人数、入浴設備を見学で確認してください。
医療職との関係に慣れるまで時間がかかる
介護医療院では、看護師から指示を受ける場面が多くなります。そこで「介護職が下に見られている」と感じてしまう人もいます。しかし本来、介護職と医療職は役割が違うだけです。介護職は利用者さんの生活の変化を一番近くで見ています。遠慮しすぎず、感情的にもならず、事実を短く伝える力が大切です。
求人が多い地域と少ない地域の差がある
介護医療院は増加傾向にあるとはいえ、特養やデイサービスほど数が多いわけではありません。都市部や医療法人が多い地域では選択肢がありますが、地方では求人が限られることもあります。希望条件を狭めすぎず、老健、療養型病院、医療対応型有料老人ホームも比較対象に入れると、より良い転職先を見つけやすくなります。
特養・老健・病院勤務との違いを一目で比較
転職で迷いやすい職場を比べると、介護医療院の立ち位置がはっきりします。
| 職場 | 主な目的 | 介護職に向いている人 |
|---|---|---|
| 介護医療院 | 医療管理を受けながら長期療養生活を支えることです。 | 医療知識、看取り、多職種連携を学びたい人です。 |
| 特別養護老人ホーム | 要介護度の高い方の生活を長期的に支えることです。 | 生活支援や認知症ケアを深めたい人です。 |
| 介護老人保健施設 | 在宅復帰を目指してリハビリを支えることです。 | 回復支援やリハビリ連携に関心がある人です。 |
| 病院の看護助手 | 治療を受ける患者さんの療養生活と看護業務を補助することです。 | 医療現場で指示を受けながら働きたい人です。 |
この比較で大切なのは、給与だけで選ばないことです。介護医療院は医療と介護の両方を学べる反面、利用者さんの状態が重く、夜勤の責任もあります。だからこそ、見学と面接で現場の空気を確かめることが欠かせません。
介護医療院の求人で必ず確認したいポイント
月給より、内訳と夜勤体制を見る
求人票の月給が高く見えても、夜勤手当を多く含んだ金額かもしれません。基本給が低いと、賞与や退職金に影響する場合があります。処遇改善手当も、毎月支給なのか、賞与に上乗せなのか、資格や役職で差があるのかを確認しましょう。2026年4月時点では処遇改善の制度変更に関心が集まっているため、面接で聞くことは失礼ではありません。
見学では、職員の表情と申し送りを見る
良い介護医療院は、職員同士の会話に余裕があります。看護師が介護職の報告をきちんと聞いているか、介護職が利用者さんの名前を自然に呼んでいるか、ナースコールが鳴りっぱなしになっていないか。設備よりも、こうした日常の空気に職場の本質が出ます。
転職成功の手順
迷ったまま応募するより、次の流れで確認すると失敗しにくくなります。
- まず、自分が介護医療院に求めるものを「医療知識」「給与」「夜勤回数」「看取り経験」「身体負担」のどれかに絞ります。
- 求人票でⅠ型かⅡ型、夜勤人数、処遇改善手当、資格取得支援、看取り件数を確認します。
- 面接と見学で、教育担当の有無、急変時の連絡手順、入職後いつから夜勤に入るのかを具体的に質問します。
- 複数の施設を比べ、条件が良くても職員の雰囲気に違和感がある職場は慎重に判断します。
入職してから最初の90日で差がつくリアルな立ち回り

介護のイメージ
最初に覚えるべきは技術よりも「誰に何を聞くか」です
介護医療院に転職した人が最初につまずきやすいのは、介助技術そのものよりも、現場の情報量の多さです。利用者さんごとに疾患、食事形態、禁忌姿勢、褥瘡リスク、吸引タイミング、家族の意向、看取り方針が違います。しかも、それが申し送り、記録、口頭の注意、看護師の指示、リハ職の助言に分かれて存在しています。だから入職直後に大事なのは、「全部を一気に覚えること」ではなく、確認すべき相手を間違えないことです。
たとえば、食事介助中のむせ込みが気になるなら看護師へ、移乗時の足の出し方が不安ならリハ職へ、夜間の不穏が続くなら夜勤リーダーへ、家族対応で迷うなら相談員やケアマネへ聞く。この切り分けができる人は、現場に早くなじみます。逆に、なんでも近くの先輩介護職だけに聞いてしまうと、情報が古かったり、医療的な判断が混ざったりして危険です。
「見て覚えて」は危ない。介護医療院では理由まで聞く
介護現場ではよく「見て覚えて」と言われます。ただ、介護医療院ではそれだけでは足りません。なぜなら、同じ移乗介助でも「左麻痺だから左側から支える」のような単純な話ではなく、骨折歴、拘縮、酸素チューブ、点滴ルート、褥瘡部位、本人の恐怖心まで関係するからです。
新人のうちは、「なぜこの角度で車いすを置くのか」「なぜこの人は食堂ではなく居室で食べるのか」「なぜ夜だけセンサーを使うのか」を聞いてください。面倒くさがられるのが怖いかもしれませんが、理由を聞かずに形だけ真似るほうが危険です。現場で信頼される介護職は、手順を覚える人ではなく、その手順が必要な背景まで理解しようとする人です。
介護医療院でよく起きる困りごとと現実的な解決策
看護師に報告したのに冷たく返される問題
介護医療院でよくある悩みが、「看護師に報告したら、だから何?みたいな反応をされた」というものです。これは人間関係の問題に見えますが、実は報告の型が合っていないことも多いです。看護師は忙しい時間帯ほど、感想よりも事実、長い説明よりも変化を求めています。
たとえば「なんかいつもと違います」だけだと伝わりにくいです。代わりに「昨日は昼食を8割食べましたが、今日は2割です。水分も朝から100ml程度です。声かけへの反応も弱く、体温は37.4度です」のように伝えると、判断材料になります。ポイントは、普段との違い、数字、時間、介護職として見た変化をセットにすることです。
感情的に「聞いてくれない」と抱え込む前に、報告の出し方を変えてみてください。それでも毎回まともに取り合ってもらえない職場なら、個人の努力ではなく組織の連携不全です。その場合は、早めにリーダーや管理者へ相談したほうがいいです。
看取り後に気持ちを引きずってしまう問題
介護医療院では、利用者さんの最期に関わる場面があります。新人だけでなく、経験者でも看取り後に気持ちが落ちることはあります。「もっと何かできたのでは」「あの声かけでよかったのか」と考えてしまうのは、まじめに向き合っていた証拠です。
ただし、その気持ちを一人で抱え続けると、介護の仕事そのものがつらくなります。大切なのは、看取りを「自分の評価」にしないことです。介護職の役割は、命を引き止めることではありません。苦痛を減らし、清潔を保ち、安心できる空気をつくり、家族がそばにいられる時間を支えることです。
可能であれば、看取り後に短い振り返りをしている職場を選んでください。「あのケアはよかった」「次はここを共有しよう」とチームで話せる施設は、職員を使い捨てにしません。見学時に「看取り後の振り返りはありますか」と聞くのは、かなり本質的な質問です。
医療用語がわからず会話についていけない問題
介護医療院に入ると、略語や医療用語が飛び交います。サチュレーション、ギャッジアップ、誤嚥、褥瘡、浮腫、傾眠、チアノーゼ、末梢冷感、経管、吸引、エンゼルケア。最初はわからなくて当然です。ここでプライドを守ろうとして聞き流すと、あとで困ります。
おすすめは、小さなメモ帳に「現場で聞いた言葉」と「その利用者さんに関係する意味」を書くことです。辞書的な意味だけではなく、「Aさんは食後に傾眠が強い」「Bさんは右足に浮腫が出やすい」という形で覚えると、実践に結びつきます。医療用語を丸暗記する必要はありません。介護職として必要なのは、医師のように診断することではなく、異変に早く気づいて正しくつなぐことです。
面接で聞くと職場の本音が見える質問
求人票よりも返答の温度を見る
介護医療院への転職では、面接で何を聞くかによって入職後の後悔が大きく変わります。給与や休日はもちろん大事ですが、それだけでは現場のしんどさは見えません。むしろ大切なのは、質問に対して相手が具体的に答えてくれるかどうかです。
次の質問は、かなり現場の実態が出ます。
- 入職後、夜勤に入るまでの平均期間と同行夜勤の回数を教えてください。
- 介護職から看護師への報告で、施設として特に重視している項目は何ですか。
- 直近で退職した介護職の主な理由に、どのような傾向がありますか。
- 看取りケアのあと、職員同士で振り返る時間はありますか。
- 処遇改善手当は毎月支給なのか、一時金なのか、評価によって差があるのかを教えてください。
これらに対して、はぐらかす、精神論で返す、詳しい人がいないと言う施設は注意が必要です。逆に、良いことだけでなく「夜勤は慣れるまで大変です」「看取り件数は多いです」「医療依存度は高めです」と正直に話してくれる施設は、入職後のギャップが少ないです。
キャリアアップを狙うなら介護医療院で何を身につけるべきか
介助が速い人より、観察を言語化できる人が伸びる
介護職の評価は、どうしても「動きが速い」「夜勤を多く入れる」「入浴をたくさん回せる」といった部分に寄りがちです。もちろん現場を回す力は大切です。ただ、介護医療院で長く評価される人は、それだけではありません。利用者さんの変化を言語化できる人です。
「元気がない」ではなく、「朝の声かけには開眼したが、昼は開眼までに時間がかかった」「普段は右手で柵を握るが、今日は握れていない」「食事中のむせが昨日より増えた」と伝えられる人は、医療職から信頼されます。この力は、将来どの介護現場に行っても強いです。ケアマネを目指す人にも、相談員を目指す人にも、リーダーを目指す人にも必要になります。
資格取得は「給料のため」だけでなく、発言力を持つために使う
介護医療院で働くなら、初任者研修、実務者研修、介護福祉士だけでなく、喀痰吸引等研修、認知症ケア、終末期ケア、感染対策、褥瘡予防、口腔ケアの学びが役立ちます。資格や研修は、手当を増やすためだけのものではありません。現場で「この利用者さんはこの姿勢のほうが安全だと思います」「食事形態を見直したほうがよさそうです」と発言するときの根拠になります。
介護職が医療職に遠慮しすぎる必要はありません。ただし、感覚だけで主張すると通りにくいです。学びを積んで、観察と根拠をセットで話せるようになると、介護職としての発言力が変わります。
転職後に後悔しやすい人の共通点
「医療職がいるから安心」だけで選ぶ人は危ない
介護医療院は医療職が近い職場ですが、それは楽な職場という意味ではありません。むしろ、医療職が近いぶん、報告の正確さや記録の丁寧さを求められます。急変や看取りも身近です。人によっては、特養より精神的に重く感じることもあります。
後悔しやすいのは、「医療職がいるから責任が軽い」と考えて入職する人です。実際には、介護職は医療判断をしない代わりに、生活場面の変化を拾う責任があります。ここを理解している人は成長しますが、指示待ちだけで働きたい人には合いにくいです。
夜勤回数だけ見て、夜勤の中身を見ない人も失敗しやすい
求人票に夜勤月4回と書いてあっても、施設によって負担はまったく違います。看護師が夜間もいるのか、医師への連絡基準は明確か、急変時に誰が家族へ連絡するのか、看取り期の利用者さんが何人いるのか、オムツ交換の人数はどれくらいか。ここを聞かずに入職すると、「同じ夜勤4回なのに前職よりきつい」ということになります。
夜勤手当が高い求人ほど、夜勤の責任も重い場合があります。金額だけで飛びつかず、夜勤者の人数、休憩の取り方、仮眠の有無、緊急時の応援体制まで確認してください。現場では、夜勤の安心感が定着率を大きく左右します。
現場で信頼される介護職がこっそりやっていること
申し送り前に「今日の変化」を一つだけ整理する
忙しい現場では、すべてを完璧に伝えようとすると逆に伝わりません。信頼される介護職は、勤務の終わりに「今日一番伝えるべき変化は何か」を整理しています。食事量なのか、排泄なのか、皮膚状態なのか、表情なのか、家族の発言なのか。優先順位をつけて申し送るだけで、次の勤務者の動きが変わります。
特に介護医療院では、「小さな変化」が翌日の急変につながることがあります。だから、記録は作業ではなく、次の人へのケアのバトンです。文章がうまい必要はありません。事実が伝わる記録が一番強いです。
苦手な看護師や先輩ほど、最初に短く確認する
現場には、どうしても話しかけづらい人がいます。きつい言い方をする看護師、忙しそうなリーダー、質問しづらい先輩。避けたくなる気持ちはわかります。ただ、避け続けると情報共有が遅れ、結果的に自分が苦しくなります。
コツは、長く話そうとしないことです。「Aさんの食事前の姿勢だけ確認したいです」「Bさんの発赤、入浴前に見てもらえますか」のように、用件を一つに絞る。相手の機嫌を読むより、利用者さんの安全を優先する。これができる人は、だんだん周囲から信頼されます。
個人的にはこうしたほうがいいと思う!
個人的には、介護医療院への転職を考えるなら、「給料が上がるか」「医療が学べるか」だけで決めないほうがいいと思います。そこも大事ですが、本当に見るべきなのは、その職場が介護職の観察をちゃんと価値として扱っているかです。
介護医療院の現場で一番もったいないのは、介護職が「自分は医療職じゃないから」と遠慮しすぎて、気づいた変化を飲み込んでしまうことです。利用者さんのそばに一番長くいるのは、たいてい介護職です。食事の進み方、手の冷たさ、表情の硬さ、声の小ささ、夜の眠り方、家族が来たあとの変化。こういう生活の情報は、検査数値だけでは見えません。だからこそ、介護職の気づきは医療の手前にある大事なセンサーなんです。
ぶっちゃけ、介護の本質は「何かをしてあげること」だけではないと思います。相手の変化に気づいて、必要な人につなげて、その人ができるだけ苦しくなく、その人らしく過ごせるように場を整えることです。介護医療院は、その本質がかなり濃く出る職場です。華やかではないし、楽でもありません。でも、介護職として一段深くなりたい人には、ものすごく学びがあります。
だから転職するなら、見学で「ここは介護職の声が届く職場か」を見てください。看護師が介護職の報告を聞いているか。リーダーが新人の不安を放置していないか。看取りを一部の職員だけに背負わせていないか。処遇改善の話をあいまいにせず説明してくれるか。ここが見えれば、求人票だけではわからない職場の本質が見えてきます。
個人的にはこうしたほうが、ぶっちゃけ介護の本質をついてるし、現場の介護では必要なことだと思う。介護医療院を選ぶなら、「医療に近い職場」ではなく、生活を見つめる介護職の気づきが、医療と看取りにつながる職場として選んでください。その視点で転職先を探せば、ただ条件のいい求人を選ぶより、ずっと後悔しにくい選択になります。
介護職が介護医療院へ転職するメリットに関する疑問解決
未経験や無資格でも介護医療院へ転職できますか?
可能な求人はあります。ただし、利用者さんの介護度や医療依存度が高いため、完全未経験の場合は教育体制が整った施設を選ぶことが重要です。初任者研修を取得してから応募すると、身体介助の基礎を理解した状態で入職でき、現場にもなじみやすくなります。
介護医療院は給料が高いですか?
施設によります。夜勤手当、資格手当、処遇改善手当が加わると収入は上がりやすい一方、基本給が低い求人もあります。大切なのは総支給額だけでなく、基本給、手当、賞与、昇給、退職金、年間休日を合わせて見ることです。特に2026年は処遇改善関連の見直しが進んでいるため、加算をどのように職員へ配分しているか確認しましょう。
看取りが多いと精神的にきつくありませんか?
きつさはあります。長く関わった利用者さんを見送るのは簡単なことではありません。ただ、看取りケアは「亡くなる場面だけの仕事」ではありません。最期まで口を潤す、痛みや不安を減らす、家族が後悔しない時間を作る。その積み重ねです。チームで振り返りを行う施設なら、精神的な負担を一人で抱えにくくなります。
特養経験者は介護医療院で活躍できますか?
かなり活躍しやすいです。特養で身につけた移乗、排泄、入浴、認知症対応、家族対応の経験はそのまま活きます。加えて医療職との連携を学べば、介護職としての幅が広がります。特養で「もっと医療的な知識があれば、利用者さんの変化に早く気づけるのに」と感じたことがある人には、介護医療院は相性の良い転職先です。
まとめ
介護職が介護医療院へ転職するメリットは、単に「医療が学べる」「安定している」だけではありません。医療職と連携しながら、利用者さんの生活と最期に深く関われること。急変時に相談できる安心感がありながら、介護職としての観察力、報告力、看取りの力を磨けること。ここに大きな価値があります。
一方で、身体的負担や夜勤の緊張感、多職種連携の難しさもあります。だからこそ、求人票の月給だけで決めず、Ⅰ型かⅡ型か、夜勤体制、教育制度、処遇改善手当の扱い、職員の雰囲気まで確認してください。あなたが「介護の仕事を続けたい。でも次はもっと学びのある職場に行きたい」と感じているなら、介護医療院はキャリアを一段深める有力な選択肢です。まずは気になる求人を比較し、見学で現場の空気を確かめるところから始めてみてください。


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