在宅介護をしていると、「ちょっとだけ休みたい」「急な用事で家を空けなければならない」など、さまざまな理由で介護から離れる必要が出てきます。そんなときに頼りになるのが、ショートステイ(短期入所生活介護)です。しかし、利用条件や費用、注意点など、知らないと損をする情報がたくさんあります。
この記事では、ショートステイの利用条件や費用、注意点、さらには30日以上の長期利用が可能な「ロングショートステイ」についても詳しく解説します。これを読めば、あなたの介護生活がぐっと楽になること間違いなしです。
ショートステイとは?—短期入所生活介護の基本

介護のイメージ
ショートステイは、介護が必要な高齢者や障がい者が、数日から最長30日間まで、施設に短期間入所して介護や生活支援を受けるサービスです。正式には「短期入所生活介護」と呼ばれ、以下のようなサービスが提供されます。
- 食事、入浴、排泄などの日常生活支援
- リハビリテーションや機能訓練
- レクリエーションや社会交流の機会
- 24時間体制の見守りと健康管理
これらのサービスを受けることで、在宅介護者の身体的・精神的負担を軽減し、介護される方の生活の質も向上します。
ショートステイの利用条件—誰が利用できるのか?
ショートステイを利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 要支援1~2または要介護1~5の認定を受けていること
- 65歳以上の高齢者、または40~64歳で特定疾病により要介護認定を受けている方
特定疾病には、がん(末期)、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、認知症、パーキンソン病などが含まれます。
また、介護保険を利用する場合、ケアマネジャーが作成したケアプランにショートステイの利用が盛り込まれている必要があります。ケアプランがない場合でも、1~3日程度の短期間であれば、ケアプランなしで利用できる場合もありますが、施設によって異なるため、事前に確認が必要です。
ショートステイの利用期間と費用—知っておきたいポイント
ショートステイの利用期間は、原則として1日から最長30日までです。連続して31日以上利用する場合、介護保険の適用外となり、全額自己負担となる可能性があります。
費用については、以下の要素が影響します。
- 要介護度(要支援1~2、要介護1~5)
- 施設の種類(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームなど)
- 居住地域(地域によって料金が異なる)
- 居室の種類(個室、多床室など)
例えば、特別養護老人ホームで要介護3の方がユニット型個室を利用した場合、1日あたりの自己負担額は約700円~900円程度が目安となります。これに加えて、食費や居住費、日用品費などが別途かかります。
ロングショートステイ—30日以上の長期利用は可能か?
ショートステイは、原則として連続30日までの利用が可能ですが、特別な事情がある場合、30日を超えて利用することができます。これを「ロングショートステイ」と呼びます。
ロングショートステイを利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 連続利用は30日までとし、それを超える場合は特別な事情があること
- 介護認定期間の半数を超えないこと(例認定期間が180日の場合、90日まで)
- 自治体への届け出が必要な場合がある
特別な事情には、介護者の長期入院や災害などが含まれます。これらの事情がある場合、ケアマネジャーと相談し、必要な手続きを行うことで、介護保険の適用を受けながら長期利用が可能となります。
ショートステイ利用時の注意点—失敗しないためのポイント
ショートステイを利用する際には、以下の点に注意が必要です。
- 施設の空き状況希望する期間に利用できない場合があるため、早めの予約が重要です。
- ケアプランの作成4日以上の利用の場合、ケアプランの作成が必要となります。
- 福祉用具の取り扱いショートステイ中は、福祉用具の貸与が停止される場合があります。
- 生活保護受給者の利用長期間の施設利用が生活保護の停止や廃止につながる可能性があるため、事前にケースワーカーと相談が必要です。
これらの注意点を踏まえ、計画的にショートステイを利用することで、在宅介護の負担を軽減し、利用者の生活の質を向上させることができます。
よくある質問(FAQ)
Q1: ショートステイは誰でも利用できるのですか?
A1: いいえ、ショートステイは要支援1~2または要介護1~5の認定を受けた方が利用できます。特定疾病により要介護認定を受けた40~64歳の方も利用可能です。
Q2: 連続30日を超えてショートステイを利用することはできますか?
はい、特別な事情がある場合、30日を超えて利用することができます。ケアマネジャーと相談し、必要な手続きを行うことで、介護保険の適用を受けながら長期利用が可能となります。
Q3: ショートステイの費用はどのように決まりますか?
費用は、要介護度、施設の種類、居住地域、居室の種類などによって異なります。具体的な費用については、利用する施設に直接確認することをおすすめします。
Q4: ショートステイ中に福祉用具を使用することはできますか?
A4: ショートステイ中は、福祉用具の貸与が停止される場合があります。事前にケアマネジャーや福祉用具事業者と相談し、必要な手続きを行うことが重要です。
Q5: 生活保護を受給している場合、ショートステイを利用できますか?
A5: 生活保護受給者が長期間施設に入所すると、「居宅実態がない」と判断され、生活保護が停止または廃止される可能性があります。事前にケースワーカーと相談し、影響を把握しておくことが重要です。
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まとめ
ショートステイは、在宅介護者の負担軽減や、介護される方の生活の質向上に大いに役立つサービスです。しかし、利用条件や費用、注意点など、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。ケアマネジャーや施設と密に連携し、計画的にショートステイを活用することで、より安心した介護生活を送ることができます。
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