「夏のボーナスをもらってから辞めたい。でも、6月に動き出して間に合うのかな」「求人は多いのか、少ないのか」「今の職場に迷惑をかけずに辞められるのか」。介護職の6月転職で悩む人の本音は、だいたいこのあたりに集まります。結論から言うと、6月は介護職にとって“遅すぎる時期”ではなく、“準備の差がそのまま結果に出る時期”です。特に2026年は介護人材不足が続き、処遇改善や採用強化の動きも重なっているため、ただ求人を眺めるだけではもったいないタイミングです。
- 6月転職は、夏のボーナス・退職者補充・7月入職求人が重なる狙い目の時期。
- 成功のカギは、退職日ではなく「賞与規定」「入職日」「処遇改善の配分」を先に確認すること。
- 焦って辞めるより、6月に比較して7月から9月入職を狙う動き方が現実的。
介護職の6月転職タイミングが注目される理由

介護のイメージ
6月は「辞めたい人」と「採りたい施設」が同時に動く月
6月は、介護職の転職市場で独特の動きが出る月です。理由はシンプルで、夏のボーナス支給時期と重なりやすいからです。賞与を受け取ってから退職を考える人が増える一方で、施設側は退職予定者の穴を埋めるために求人を出し始めます。つまり、6月は求人が急にゼロになる月ではなく、入れ替わりが起きる月です。
ただし、ここで注意したいのは「6月になってから何となく探す人」と「5月中に希望条件を整理している人」では、見える求人の質が変わることです。好条件の施設ほど、採用判断が早い傾向があります。夜勤回数が少ない、処遇改善手当が明確、残業が少ない、教育体制がある。こうした求人は、掲載されてから迷っているうちに埋まりやすいのです。
2026年の介護業界は、転職者側が条件を見極めやすい
2026年時点の介護業界は、慢性的な人手不足が続いています。全職業の有効求人倍率と比べても、介護関係職種は高い水準で推移しており、特に訪問介護や夜勤対応がある施設では採用難が続いています。だからこそ、求職者は「採ってもらえるか」だけでなく、自分が長く働ける職場かを選ぶ視点を持つ必要があります。
さらに2026年は、処遇改善に関する制度や賃上げ議論への関心も高まっています。ここで大切なのは、「処遇改善があるから給料が必ず上がる」と単純に考えないことです。処遇改善の原資は事業所に入りますが、個人への配分方法は法人によって違います。基本給に含める職場もあれば、手当や一時金で支給する職場もあります。6月転職では、求人票の月給だけで判断せず、処遇改善手当の支給方法まで確認することが欠かせません。
6月に転職するメリットと落とし穴
メリットは「ボーナス後に動ける安心感」
6月転職の一番のメリットは、夏のボーナスを見込んで動けることです。生活費に余裕を持たせながら転職活動ができるため、焦って条件の悪い職場に飛びつくリスクを下げられます。介護職は体力も気力も使う仕事なので、退職前後のお金の不安が減るだけでも、判断の冷静さが変わります。
もうひとつのメリットは、7月から9月入職を狙いやすいことです。施設側から見ると、夏場はシフト調整が難しくなりやすい時期です。職員の夏休み、家庭都合、体調不良、退職者の補充が重なるため、即戦力や夜勤可能者へのニーズが高まります。未経験者でも、初任者研修を持っている人、土日どちらか出られる人、早番や遅番に対応できる人は評価されやすくなります。
落とし穴は「ボーナスをもらえると思い込むこと」
6月転職で最も多い失敗は、賞与の支給条件を確認しないまま退職日を決めることです。多くの職場では、賞与には「支給日在籍要件」や「算定期間」があります。たとえば、6月末支給のボーナスでも、支給日に在籍していなければ対象外になる場合があります。また、4月入職の人が夏の賞与を満額もらえるとは限りません。前年冬から春までの勤務実績をもとに計算される職場では、寸志や日割りになることもあります。
だから、6月転職では退職を切り出す前に、就業規則や給与規定を確認してください。「同僚がもらっていたから大丈夫」では危険です。法人によって規定は違います。ボーナス支給日、在籍要件、算定期間、退職予定者の扱いの4点は必ず見ておきましょう。
6月転職で失敗しないための具体的な進め方
動き出しは「応募」ではなく「棚卸し」から
6月に入ってすぐ求人に応募する前に、まず自分の転職理由を整理しましょう。人間関係がつらいのか、夜勤がきついのか、給料が低いのか、介助量が身体に合わないのか。ここが曖昧なままだと、次の職場でも同じ悩みを繰り返しやすくなります。
特に介護職は、同じ「介護職員」でも職場によって働き方がまったく違います。特養、老健、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、訪問介護では、求められる動きも人間関係の距離感も変わります。たとえば、夜勤を減らしたいならデイサービスや訪問系を検討できますし、医療連携を学びたいなら老健が合う場合もあります。認知症ケアを深めたいならグループホームも選択肢になります。
6月から内定までの現実的なスケジュール
次の流れで進めると、ボーナスや退職交渉で慌てにくくなります。
- 6月上旬に賞与規定と退職規定を確認し、最低限譲れない条件を3つに絞ります。
- 6月中旬までに求人を比較し、職場見学や面接で人員配置と処遇改善手当の支給方法を確認します。
- 6月下旬から7月上旬に内定条件を書面で確認し、退職日はボーナス支給日と引き継ぎ期間を踏まえて決めます。
- 7月から8月に退職交渉と引き継ぎを進め、無理のない場合は8月または9月入職を狙います。
この流れの良いところは、「今すぐ辞める」前提ではないことです。6月は感情的に辞めたくなりやすい時期ですが、転職で本当に大事なのは退職の早さではなく、次の職場で生活が安定することです。
求人票で必ず見るべきポイント
月給の高さより、内訳を見る
介護職の求人票では、月給の数字だけを見ると判断を誤ります。月給が高く見えても、夜勤手当を5回分含んでいたり、処遇改善手当が変動制だったり、固定残業代が含まれていたりすることがあります。逆に月給は普通でも、基本給が高く、賞与や退職金に反映されやすい職場もあります。
比較するときは、次のように見てください。
| 確認項目 | 見るべき理由 |
|---|---|
| 基本給 | 賞与、昇給、退職金の土台になりやすく、長期的な年収差につながります。 |
| 夜勤手当 | 1回あたりの金額だけでなく、平均回数と夜勤体制を確認する必要があります。 |
| 処遇改善手当 | 毎月支給か一時金か、誰にどの基準で配分されるかで手取りが変わります。 |
| 残業時間 | 求人票の「少なめ」だけでなく、記録業務や申し送りの実態を見ます。 |
| 人員配置 | 忙しさ、事故リスク、休憩の取りやすさに直結します。 |
面接では「良い人を演じる」より「続けられる条件」を聞く
面接では、採用されたい気持ちが強くなり、つい何でもできますと言ってしまいがちです。でも、介護職の転職ではこれが危険です。夜勤回数、早番遅番、入浴介助の頻度、記録方法、看取り対応、急な欠勤時のフォロー体制。ここを聞かずに入職すると、「聞いていた話と違う」と感じやすくなります。
おすすめは、やわらかい聞き方をすることです。「長く働きたいので、入職後の一日の流れを具体的に知りたいです」「夜勤は月に何回くらいが平均でしょうか」「処遇改善手当は毎月支給でしょうか、それとも賞与時の一時金でしょうか」。この聞き方なら、前向きな印象を保ちながら重要情報を確認できます。
6月転職が向いている人、少し待つべき人
6月に動くべき人
6月に転職活動を始めるべきなのは、今の職場で心身の限界が近い人、ボーナス後の退職を考えている人、7月以降に入職したい人、今より条件の良い職場を比較したい人です。特に、夜勤明けでも休めない、慢性的な人員不足で事故が怖い、上司に相談しても改善されない場合は、我慢を美徳にしすぎないでください。介護は人を支える仕事ですが、自分が壊れてしまっては続きません。
また、介護福祉士や実務者研修を持っている人は、6月の市場で評価されやすい傾向があります。資格がある人は、単に資格名を書くのではなく、認知症ケア、看取り、リーダー経験、後輩指導、記録業務、委員会活動など、現場で何を担ってきたかを伝えると強みになります。
少し待ったほうがいい人
一方で、6月に焦って辞めないほうがいい人もいます。賞与規定を確認していない人、退職後の生活費が1か月分もない人、転職理由が「何となく嫌」だけの人、次の希望条件が整理できていない人です。こういう場合は、6月を退職月にするより、6月を準備月にして7月以降に動くほうが成功しやすくなります。
介護業界は求人が多いからこそ、選び方が重要です。求人が多いことは安心材料ですが、どこでも良いという意味ではありません。人手不足の職場ほど、すぐに採用したがることがあります。早く内定が出たから良い職場とは限らない。この冷静さが、6月転職ではとても大切です。
6月転職で差がつく「現場の空気」の読み方

介護のイメージ
求人票より先に見るべきは、職員の表情と会話の温度
介護職の転職で本当に怖いのは、給料が少し低いことよりも、入ってから「ここ、続けるのきついかも」と気づくことです。特に6月は、ボーナス後の退職予定者、夏休み前のシフト調整、梅雨時期の体調不良、感染症対策、利用者さんの状態変化などが重なり、現場の余裕が見えやすい時期です。だからこそ、職場見学では設備のきれいさだけでなく、職員同士の声かけを見てください。
たとえば、忙しい時間帯でも「ありがとう」「そこお願いしていい?」という声が自然に出ている職場は、多少大変でも助け合う文化があります。逆に、職員がずっと無言で動いている、利用者さんへの声かけが作業的、見学者に対して誰も目を合わせない職場は注意が必要です。もちろん、忙しい日もあります。ただ、忙しい中でも人への扱いが雑になっていないかは、かなり大事な判断材料になります。
「職員が足りないんです」は悪い言葉ではない
面接や見学で「正直、人が足りなくて大変です」と言われると、不安になる人は多いです。でも、実はこの言葉自体が悪いわけではありません。むしろ、現状を隠さず話してくれる施設は誠実な場合もあります。問題は、その後に続く説明です。
「だから今は派遣さんにも入ってもらっています」「入職後すぐ夜勤ではなく、まず日勤で慣れてもらいます」「記録の負担を減らすためにタブレットを導入しています」など、改善策や受け入れ体制まで話してくれるなら、現場課題に向き合っている可能性があります。一方で、「人が足りないので、すぐ夜勤できますよね」「みんな頑張っているので残業は仕方ないです」という空気なら、あなたの頑張りに依存する職場かもしれません。
介護転職では、完璧な職場を探すより、問題が起きたときに改善しようとする職場かを見たほうが現実的です。どの施設にも課題はあります。大事なのは、その課題を職員個人の根性で埋めるのか、仕組みで軽くしようとしているのかです。
6月入職・夏前入職でよくあるリアルなつまずき
「早く慣れてね」の圧に飲まれない方法
6月から8月にかけて入職すると、現場が忙しくなりやすく、「早く独り立ちしてほしい」という空気を感じることがあります。ここで真面目な人ほど無理をします。先輩に迷惑をかけたくない、できない人だと思われたくない、前の職場ではできていたから今回も大丈夫。そう思って、わからないまま動いてしまうのです。
でも、介護現場で一番危ないのは、できないことではありません。わからないことを確認せずに進めることです。移乗の方法、食事形態、服薬のタイミング、排泄パターン、認知症の方への声かけ、転倒リスク。これらは施設ごと、利用者さんごとに違います。前職のやり方がそのまま通用するとは限りません。
入職直後は、「すみません、確認させてください」を口ぐせにして大丈夫です。むしろ、これを嫌がる職場のほうが危険です。現場経験がある人ほど、最初の1か月は謙虚に確認する姿勢が評価されます。早く動く人より、安全に動ける人のほうが、介護の現場では長く信頼されます。
「前の職場ではこうでした」を言いすぎると損をする
転職直後にやりがちな失敗が、「前の職場ではこうしていました」と何度も言ってしまうことです。もちろん、良い経験や改善案を持ち込むのは悪いことではありません。ただ、入職してすぐにそれを言いすぎると、現場の人からは「まだここのやり方を知らないのに」と受け取られることがあります。
おすすめは、最初の1か月は観察を優先することです。「この施設ではなぜこの手順なのか」「この利用者さんにはなぜこの声かけなのか」「この時間に記録を書く理由は何か」。背景を知ってから提案すると、同じ内容でも伝わり方が変わります。
たとえば、「前の職場ではこうでした」ではなく、「この方法も安全そうだと思ったのですが、こちらでは難しそうですか?」と聞くと角が立ちにくいです。介護職のキャリアアップでは、技術だけでなく、現場に受け入れられる伝え方も大切なスキルになります。
辞めたい理由を面接でどう話すか
人間関係が理由でも、そのまま言わなくていい
介護職の転職理由で多いのが人間関係です。きつい言い方をする先輩、相談しても動かない上司、陰口が多い職場、派閥のような空気。実際、これで心が削られる人はかなり多いです。ただし、面接で「人間関係が悪くて辞めます」とそのまま伝えるのはおすすめしません。採用側からすると、「うちでも同じことが起きたら辞めるのかな」と不安に思われる可能性があります。
言い換えるなら、「チームで情報共有しながら働ける環境で、より落ち着いて利用者さんと関わりたいと考えました」のように、未来の希望として伝えると印象が良くなります。嘘をつく必要はありません。ただ、過去の不満ではなく、次に何を大切にしたいかを話すのです。
給料が理由なら、生活と成長の話に変える
給料が不満で転職する場合も、言い方に工夫が必要です。「給料が低いので辞めます」だけだと、お金だけで動く人に見える場合があります。しかし、介護職が生活を安定させたいと思うのは当然です。むしろ、長く働くためには収入の安定は必要です。
面接では、「今後も介護職として長く働くために、経験や資格を評価してもらえる環境で働きたいです」と伝えると自然です。介護福祉士を持っている人なら、資格手当やリーダー経験も含めて話せます。未経験の人なら、「資格取得を進めながら、段階的にできる業務を増やしたい」と言えば前向きに聞こえます。
転職理由は、過去の不満を語る場ではなく、次の職場でどう働きたいかを伝える場です。この切り替えができるだけで、面接の印象はかなり変わります。
介護職が6月に見落としやすいお金の盲点
月給アップでも手取りが増えないことがある
転職で月給が上がると嬉しいですが、手取りが思ったほど増えないことがあります。理由は、社会保険料、住民税、夜勤回数、交通費、制服代、駐車場代、昼食代などが関係するからです。特に6月は住民税の年度切り替え時期でもあり、転職直後に「思ったより引かれている」と感じる人がいます。
また、前職で夜勤を多くしていた人が、転職先で夜勤回数を減らすと、月給表示は同じでも実際の手取りが下がることがあります。逆に、基本給が上がって夜勤回数が減るなら、身体の負担が減って長く働けるメリットもあります。大切なのは、単純な額面比較ではなく、手取り、労働時間、身体負担をセットで見ることです。
退職月の給料はいつもより少なく感じやすい
退職月は、欠勤控除、勤務日数、夜勤回数、有給消化、制服返却、貸与品、社宅や寮の精算などで、普段と給料の見え方が変わることがあります。さらに、転職先の初任給が翌月払いの場合、収入が一時的に空くこともあります。
これを避けるには、退職前に「最終給与の支給日」「有給の扱い」「社会保険の切り替え」「住民税の支払い方法」を確認しておくことです。介護職は忙しいので、こうした事務手続きを後回しにしがちですが、お金の不安は転職後のメンタルに直撃します。余裕があるように見えても、最低1か月分、できれば2か月分の生活費を残しておくと安心です。
職場見学で聞きにくいことを自然に聞くコツ
離職率を直接聞くより、定着の仕組みを聞く
「離職率は高いですか?」と聞きたい気持ちはよくわかります。でも、面接でいきなり聞くと、少し警戒されることがあります。そこでおすすめなのが、聞き方を変えることです。
たとえば、「入職後に長く続いている方は、どんなところに働きやすさを感じていますか?」と聞くと、職場の強みが見えます。「新人さんがつまずきやすいところはどこですか?」と聞くと、現場のリアルが出ます。「入職後のフォロー面談はありますか?」と聞くと、育成体制がわかります。
聞きにくいことは、責めるように聞くのではなく、長く働くために知りたいという姿勢で聞くと、相手も答えやすくなります。
夜勤のきつさは回数だけでは判断できない
夜勤については、月何回かだけで判断しないほうがいいです。2人体制なのか1人体制なのか、休憩は本当に取れるのか、看護師はオンコールなのか常駐なのか、急変時のマニュアルはあるのか、眠れない利用者さんが多いフロアなのか。これで負担はまったく変わります。
同じ月5回の夜勤でも、仮眠が取れる職場と、ほぼ座れない職場では身体へのダメージが違います。夜勤手当が高いから良いとは限りません。夜勤手当が高い背景に、人が定着しない厳しさが隠れていることもあります。面接では、「夜勤は平均何名体制ですか」「休憩はどのように取っていますか」「入職後どのくらいで夜勤に入る方が多いですか」と確認しておくと失敗しにくくなります。
転職後に「失敗したかも」と思ったときの対処法
入職1か月目の違和感は、すぐ退職のサインとは限らない
新しい職場に入ると、最初の1か月は誰でも疲れます。利用者さんの名前、物品の場所、記録システム、職員の性格、暗黙のルール。全部が新しいので、経験者でもかなり消耗します。この時期に「前の職場のほうがよかったかも」と思うのは珍しくありません。
ただし、違和感には種類があります。単に慣れていないだけの違和感もあれば、明らかに危険な違和感もあります。たとえば、利用者さんへの暴言がある、事故報告を隠す、休憩がまったく取れない、契約内容と勤務条件が違う、質問しても強く責められる。このような場合は、早めに相談や記録を残すべきです。
一方で、「やり方が前職と違う」「人の名前が覚えられない」「記録に時間がかかる」程度なら、3か月ほどで慣れることも多いです。感情だけで判断せず、危険な違和感か、慣れの問題かを分けて考えると落ち着きます。
合わないと感じたら、まず記録を残す
本当に職場が合わないと感じたときは、すぐに感情的に辞める前に、起きたことをメモしておきましょう。日時、内容、誰に相談したか、どう対応されたか。これは自分を守るためです。パワハラや契約違反に近い状況がある場合、記録があるかないかで後の対応が変わります。
また、転職エージェントを使って入職した場合は、担当者に早めに相談してください。直接職場に言いづらいことを間に入って確認してもらえる場合があります。自分一人で抱え込むと、「また辞める自分が悪いのかな」と思い込みがちですが、合わない職場から離れることは逃げではありません。介護職を続けるための調整です。
キャリアを伸ばす6月転職の考え方
次の職場を「避難先」だけにしない
今の職場がつらいと、とにかく逃げたい気持ちになります。それは自然なことです。でも、転職先を避難先だけで選ぶと、入職後に目的を見失いやすくなります。6月転職では、逃げる理由と同時に、育てたいキャリアも考えてみてください。
たとえば、介護福祉士を目指すのか、ユニットリーダーを目指すのか、相談員やケアマネジャーにつなげたいのか、訪問介護で生活援助と身体介護の幅を広げたいのか。目指す方向によって、選ぶ職場は変わります。給料だけで選ぶなら夜勤多めの施設が候補になりますが、将来ケアマネを考えるなら多職種連携や記録力を鍛えられる環境も価値があります。
介護職のキャリアは、一本道ではありません。現場で身体介護を極める道もあれば、認知症ケアを深める道、管理職を目指す道、在宅支援に進む道もあります。6月の転職は、単なる職場変更ではなく、自分の介護人生の方向修正として考えると失敗しにくくなります。
資格より先に「任され方」を見れば成長できる
資格取得は大切です。初任者研修、実務者研修、介護福祉士、ケアマネジャー。どれもキャリアの武器になります。ただ、現場で成長する人は、資格だけでなく任され方を見ています。
たとえば、新人教育を任される、フロアの申し送りを任される、家族対応に同席する、委員会活動に参加する、事故防止の改善案を考える。こうした経験は、次の転職でも強みになります。面接でも「利用者さんの介助ができます」だけでなく、「現場の課題にどう関わってきたか」を話せるようになります。
6月に転職するなら、求人票の資格手当だけでなく、「入職後にどんな役割を目指せるか」も聞いてください。成長できる職場は、最初から全部を任せるのではなく、段階的に役割を広げてくれます。ここを見極めると、ただ働くだけでなく、次のキャリアにつながる転職になります。
個人的にはこうしたほうがいいと思う!
個人的には、6月の介護職転職は「今より良い条件を探す月」というより、自分が介護を続けるための働き方を作り直す月として考えたほうがいいと思います。ぶっちゃけ、給料だけで決めると長続きしないことがあります。もちろんお金は大事です。生活が苦しいまま良い介護を続けるのは無理があります。でも、手取りが少し上がっても、夜勤明けに休めない、相談できる人がいない、利用者さんへのケアが流れ作業になる職場なら、心はどんどん削られます。
介護の本質は、きれいごとだけではありません。排泄介助もあるし、認知症の方への対応で悩む日もあるし、家族対応で疲れる日もあります。それでも続けられる人は、根性がある人というより、自分を壊さない働き方を知っている人です。だから6月転職では、「どこが採用してくれるか」ではなく、「自分が安全に、誠実に、長く介護できる場所か」を見てほしいです。
現場では、優しい人ほど無理をします。人手不足だから休めない、先輩が怖いから聞けない、利用者さんが待っているから残業する。そうやって頑張る人ほど、ある日急に限界がきます。でも、本当に良い介護は、一人の犠牲で成り立つものではありません。職員がちゃんと休めて、確認し合えて、ミスを責めるより再発防止を考えられる職場のほうが、結果的に利用者さんにも優しいです。
だから、6月に転職を考えているなら、求人票の数字だけでなく、現場の空気、質問への答え方、教育の仕組み、夜勤の実態、処遇改善の透明性まで見てください。そして、面接では遠慮しすぎないでください。採用される側であると同時に、あなたも職場を選ぶ側です。
個人的にはこうしたほうが、ぶっちゃけ介護の本質をついてるし、現場の介護では必要なことだと思います。介護職が自分の生活と心を守りながら働けることは、わがままではありません。むしろ、それができて初めて、利用者さんにも安定したケアを届けられます。6月の転職は、辞めるためだけの行動ではなく、これからも介護を続けるための前向きな選び直しです。
介護職の6月転職タイミングに関する疑問解決
6月に転職活動を始めるのは遅いですか?
遅くありません。ただし、6月中に退職してすぐ入職しようとすると、賞与や引き継ぎでバタつきやすくなります。現実的には、6月に情報収集と応募、7月に内定確定、8月から9月に入職という流れが安全です。すでに退職の意思が固い人でも、まずは賞与規定と退職規定を確認してから動きましょう。
夏のボーナスをもらってから辞めても印象は悪くなりませんか?
ボーナス後の退職自体は珍しくありません。大切なのは、退職の伝え方と引き継ぎです。「家庭の事情」「働き方を見直したい」「今後のキャリアを考えた結果」など、感情的な不満をぶつけずに伝えるほうが円満に進みます。退職日も一方的に決めるのではなく、就業規則に沿って相談する姿勢を見せると印象が悪くなりにくいです。
6月の求人はブラックな職場が多いですか?
6月だからブラックが多いとは言い切れません。ただし、急募求人には注意が必要です。急募の理由が、産休や増員なら問題ないこともありますが、慢性的な離職や人間関係の悪化が背景にある場合もあります。見極めるには、面接で「今回募集されている背景」を聞くのが効果的です。答えが曖昧で、すぐ入れるかばかり聞かれる場合は慎重に判断しましょう。
未経験でも6月転職はできますか?
できます。特にデイサービス、有料老人ホーム、グループホームなどでは、未経験者を育てる前提の求人もあります。ただし、未経験者ほど教育体制の確認が重要です。入職初日から独り立ちを求められる職場ではなく、同行期間、研修担当、夜勤開始までの目安がある職場を選びましょう。未経験で6月に動くなら、初任者研修の受講予定や取得済みであることを伝えると、前向きさが伝わります。
転職エージェントや求人サイトは使うべきですか?
使っても良いですが、任せきりは避けましょう。求人サイトは比較に便利で、エージェントは非公開求人や面接調整に役立ちます。ただし、最終判断をするのは自分です。担当者にすすめられた求人でも、処遇改善手当、夜勤回数、残業、離職率、職場見学の可否は自分で確認してください。6月転職で大切なのは、早く決めることではなく、納得して決めることです。
まとめ
介護職の6月転職タイミングは、決して中途半端ではありません。夏のボーナス、退職者補充、7月以降の入職ニーズ、そして2026年の介護人材不足という流れを考えると、むしろ動き方しだいで良い職場に出会いやすい時期です。ただし、勢いだけで辞めると、賞与を逃したり、条件確認が甘いまま入職したりする危険があります。
まずは、今の職場の賞与規定と退職規定を確認してください。次に、自分が転職で本当に変えたいことを言葉にしてください。給料なのか、夜勤なのか、人間関係なのか、身体の負担なのか。そこが見えれば、求人票の見方も面接で聞くべきことも自然に変わります。
6月は、焦って逃げる月ではありません。今の自分を守りながら、次の働き方を選び直す月です。ボーナスを受け取ることも、円満退職を目指すことも、より良い職場を探すことも、すべて同時に考えてかまいません。介護の仕事を続けたい気持ちが少しでもあるなら、我慢だけで乗り切らず、条件を見直す一歩を今日から始めてください。


コメント