介護疲れを(仕事・寝不足・倒れる)ケアするポイントは?

悩む女性 在宅介護に役立つ情報
在宅介護に役立つ情報

みなさん、在宅(自宅介護)ケアってどんなイメージですか?

笑顔の女性と老人
介護されるのはみじめなこと。介護するのはいつも大変で安月給。介護される方が声をかけるのをためらうほどバタバタしている。知らない人の排泄などのお世話に暗い印象、ネガティブなイメージが強くあるかもしれません。その通り!ほとんど合ってます!

在宅介護には、休みがありません。がんばってがんばって(義)親の介護をしても、よくならずますます認知症や排泄の世話・怪我や病気にかかって悪くなる一方、ひとりで介護の辛さを抱え込んだりすると、精神的にも肉体的にも日々すり減っていきます。 そんな毎日を送っていると、どんなに大切な人の介護であったとしても、疲れはどんどん溜まっていき、「愛情」が「怒り」
「憎しみ」に変わっていくでしょう。 このように「介護に疲れた」と感じたときはどうしたらいいのか。あるいは、介護疲れしにくくなることはできるのか。介護疲れへの対処や予防方法、そして介護疲れが原因で起こる問題について、一緒に考えていきましょう。

介護疲れが原因で起きること!自分が壊れる時は、必ず前兆がある。

介護疲れによる亀裂

介護疲れが原因で起こる問題はさまざま。その問題のひとつが、「介護離職」です。親や祖父母などの介護と仕事との両立ができずに、仕事のほうを退職せざるをえなくなることを指します。 仕事をやめれば介護に専念はできますが、収入の減少はもちろん、キャリアを中断することによる将来への影響など、多くの問題が付随してくるため、介護離職はあまりおすすめできません。 でも、そんな事が言えたら誰も悩んだり、実際に離職しないですよね。。。
介護により生じるストレスや、「大事な家族なのだから私がきちんと見なくては」という責任感などから、実際に「介護離職」してしまいますが、その責任感から、うつ状態に陥ってしまうケースもあります。うつ病にかかると寝不足や興味や喜びの喪失、活力の減退による易疲労感の増大や活動性の減少を引き起こします。うつ病は環境を変えれば改善することもありますが、介護が必要な状況はなかなか変えることができません。 経済的・身体的な負担を一人でしょい込んで耐えられなくなったとき、人が極限まで追い込まれてきた時、自分の大切な家族をも殺してしまう、「介護殺人」。介護に疲れ、将来を悲観し、その結果家族を殺してしまうという悲しい事件が多く起きています。中には、家族全員で心中を図るケースもあります。 介護疲れを放置すると、このような多くの問題が起こる可能性があるのです。

介護疲れの救世主(ヒーロー)!?1人で抱え込まないポイント

「介護離職」「介護うつ」「介護殺人」のような問題は、「介護疲れ」を貯め込まないことで防ぐことも可能です。介護サービスや福祉制度などをうまく活用したり、また日々の生活の中で疲れを溜めないよう工夫したりすることが大切です。 下に、介護疲れを軽くするためのポイントを3つ挙げていますので、参考にしてください。

1.介護をするときに体の負担を減らして、疲れにくくすること。

高齢者の体を支えたり、体の向きを変えたりするときに無理におこなうと、介護する側もされる側も負担に感じてしまいます。その負担を軽減するのが、ボディメカニクスです。ボディメカニクスは人間の姿勢・動作時の骨・関節・筋肉等の力学的相互関係を使って負担を軽減させる技術です。
介護者にとって、ボディメカニクスを活用した動作は、消費エネルギーが少なく、余分な時間をかけず、効果的で無理のない動作であり、腰痛などの危険をさけることができます。
ちょっと、難しいですね(-_-;)

簡単にまとめるとこんな感じ。
①.出来るだけ近づく、近い距離で体全体を使う。
②.膝を曲げ重心を下げ両足を広げ支える面積を広げ、骨盤も使う。
③.相手の体を小さく(腕や足が広がっていると介護しづらい)まとめ、足先を動作の方向に向ける。
④.水平に移動するし、てこの原理を使い腰を支点に回転するように動く。

また、自分でできる範囲は自分でやってもらうことで、介護者の負担軽減だけでなく、高齢者の身体機能の維持にもつながります。体調などを見ながら、できることはやってもらうように促すことも大切です。

2.相談相手を作り、精神的負担を減らす

介護は数年から十数年、あるいはそれ以上の長い期間を要します。ひとりで抱えていると、精神的に疲れが溜まってしまいますので、相談できる相手を持っておくことが大切です。 家族の協力を仰ぐことは第一として、市町村に設けられている地域包括センターや介護相談専用の窓口を活用してもよいでしょう。また、通院している病院の専門職員(ソーシャルワーカーなど)のスタッフに相談するのも選択肢としてあります。 ひとりで抱えて思い悩み続けると、視野が狭くなり、精神的にも追い込まれてしまうかもしれません。小さなことでもいいので、普段から誰かに相談するよう心がけておきましょう。 私に相談したいときはお問い合わせから相談してくださいね。頂いたお返事は必ずお返しします。

3.介護施設を利用することも検討しましょう。

悩み落ち込む女性
在宅(自宅)での介護がどうしても難しく、誰の助けも得られない場合、「介護離職」や「介護うつ」を引き起こしかねないと少しでも感じたら、ホームヘルプ・老人ホームなどの介護サービスや施設を利用するのも手です。 でも、親族は手伝わないくせに「施設に親を入れるなんて何事だ!」「世話してもらった恩をなんだと思っているんだ!」など、施設に入れるのを反対している親族や「お母さんは私が見なきゃいけないんだ」という責任感に押しつぶされそうになっている人も多く見受けられます。まずは、日中だけレクリエーションや日常のお世話をしてもらうデイサービスや、最大30日だけ入所できる短期入所生活介護(ショートステイ)で部分的に利用する方法もあります。 あるいは料金は多少かかりますが、有料老人ホームや料金的には有料老人ホームより安価な特別養護老人ホームなど、完全に生活の場を移すという選択肢もあります。実際に施設を見学・料金表などの資料をたくさん請求してみて相談をする。本人の介護度や体調や経済状況などを話すと親身になってあなただけの介護を提供してくれると思います。 このような介護施設を利用することを、「家族を見捨てた」と罪悪感を覚える方もいますが、決して悪いことではありません。むしろ、介護疲れで十分な介護ができなくなるよりもずっと、家族のためになるということを覚えておいて下さい。

自分にあった自分だけの介護を

先の見えない介護を続けていくうえで大事なのは、「完璧」を目指すことではありません。介護を受ける方に寄り添うこと。そしてなにより、介護をする人が、無理なく続けていける方法を考えることをみんなで一緒に考えていくことこそが大切なのです。 自分と家族、両方に寄り添った介護を実現していきたいと現場の職員も思っておりますのでまずは、この在宅ケアマンに相談してみてください。(介護ヒーロー!在宅ケアマンより)
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました