死後離婚とは?相続のデメリットや戸籍や子供はどうなるの?を解説します。

死後離婚とは?今までありがとうございました。 お悩み相談について
お悩み相談について

あなたは結婚相手が亡くなり、相手の親族と縁を切りたいと思ったことはありますか?もし、思っているのであれば、「死後離婚」をおすすめします。死後離婚をすることで、義母(姑)や義父(舅)や義理の兄弟と縁を切り、自分の自由を得ることができます。
今回は、お問い合わせから「夫の親族と縁を切りたい、姑の介護に困ってる」といった内容の相談がありましたので、今話題になっている「死後離婚」について、その方の疑問解決の為にも、お問い合わせの内容と実例を踏まえながら、死後離婚とは?死後離婚にメリットデメリットがあるのかどうか?親族や子どもはどうなるの?などを解説していきたいと思います。

【佐藤みつ子さん(仮名、50代)からのお問い合わせ内容】
在宅ケアマンさん。初めまして。私は2年前に1人息子がようやく成人を迎え1人立ちを見送った後に、夫と2人暮らしをしていましたが、ある日、夫ががんを宣告され、余命も残されてないと医師から告げられました。それを知った夫から、近所に一人で住む姑の介護や世話を頼むとお願いされました。しかし、過去に姑からいじめを受けていました。そんな姑の世話をするなんて、私にはできませんでした。なので、離婚を考えていましたが、そんな矢先に夫ががんの宣告をされてしまったのでそんな状況の夫に「離婚してほしい」とは言えませんでした。そのまま、言えずに夫はなくなり、わたしは今姑の介護や世話をしています。ですが、日に日に暴言や暴力がエスカレートしていき、この間は腕を棒で殴られ、全治2週間の怪我をしました。亡き夫への義理もあっていままで介護や世話をしてきましたが、もう限界です。どうやったら私は、姑と縁を切ることができるのでしょうか。。。

死後離婚とは?

姑の手のひら
死後離婚とは、結婚した夫や妻の死後に「姻族関係終了届」という書類を提出することによって、義父や義母や義理の兄弟との縁を切る事を言います。ちなみに死後離婚は、マスコミが作った造語です。

姻族関係終了届とは?

姻族に当たる義理の家族や兄弟などの縁を切ることができる書類です。近くの市町村役所(市役所や区役所など)で貰うことができます。提出先する際は、届出を出す方の本籍地もしくは、住所地の市区町村役場の戸籍課で提出することができます。提出時に必要な書類は、各自治体によって異なりますが、亡くなられた配偶者の方の死亡事項が記載されている戸籍(除籍)謄本が必要だったり、本籍地以外の市区町村役場に届出するときは戸籍謄本が必要になりますので提出する際は、必ず提出先の市町村役所に確認をしましょう。また、提出のタイミングですが、結婚した夫や妻の死亡届が受理されたらいつでも届出をすることができます。

死後離婚のメリットとデメリットとは?

メリットは、配偶者(夫や妻)の家族の介護や世話をする必要がなくなる。つまり、扶養義務がなくなるということです。もう関係ない赤の他人に戻れるわけです。また、家族の金銭問題に巻き込まれなくなります。提出のタイミングが、結婚した夫や妻の死亡届が受理されたらいつでも届出をすることができるので、義父や義母や義理の兄弟と縁を切りたい場合は相手の同意なしで書類が受理されたら、一方的に縁を切れます。
デメリットは縁を切ることで子ども達にも精神的な影響が出る可能性がある。子供にとっては実のおじいちゃんとおばあちゃんですから、実の親とおじいちゃん、おばあちゃんが仲が悪いことについて少なからず思うことはあると思います。
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死後離婚すると戸籍や子どもはどうなるの?

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佐藤みつ子さん(仮名、50代)の方のように子供がいる場合は戸籍上の問題や相続・遺産についてなど、気になる方も多くいらっしゃると思います。まず、提出した本人の戸籍には「姻族関係終了届」を提出したことが記載されます。つまり、本人の戸籍を調べない限り誰にもわかりません。自分の子供については、義母や義父とは血縁関係のままです。つまり、子供の姓や戸籍に影響はありません。例えば、「姻族関係終了届」を提出して、まったく別の方と結婚したとしても子供はそのまま姓を名乗ることができます。つまり、戸籍上のデメリットは子供にはありません。しかし、子供には実のおじいちゃんとおばあちゃんになりますので、介護や世話をしなければいけなくなる場合があります。(扶養義務は発生する。)扶養義務が残りますが、それと同時に財産の相続権も一緒に残ります。(簡単にメリットとは言えませんが。。。)
※夫や妻は姑(舅)からの財産相続権は元々ありませんので勘違いしないように!👍

介護疲れや世話疲れで倒れる前に!(まとめ)

あなたは夫や妻の父親や母親いわゆる、義母や義父との関係は良好ですか?本当の親と子のような関係になれれば一番いいのですが、世の中そんな良好な関係ばかりではありません。義母や義父とうまくいかない、義理の兄弟からはいやがらせをされる。でも、夫や妻が今までなんとか間に入って関係を取り持ってくれていた。しかし、亡くなってしまったら取り持ってくれる人間もいなくなり世話や介護と孤独な闘いを強いられることもあります。そして耐えられなくなって自分が倒れてしまいます。そんなことになるくらいならいっそのこと死後離婚してみませんか?勇気のいることだとは思います。でも、心も体もダメになって倒れてしまう前に決断することが大切です。もしよければ、こんな本☟もありますので参考にしてくださいね。


夫の死後、お墓・義父母の問題をスッキリさせる本


女性のための相続の手続きがきちんとわかるハンドブック

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