あなたの高齢な家族や親族は毎日同じ生活をになっていませんか?50歳~60歳を超えてくると在宅で毎日同じ生活(ルーティン)になってしまうことが多いと思います。ですが、そんな生活を過ごしていると加齢により、どんどん認知機能は低下してしまいます。認知機能の低下を防ぐためには、身体を動かし、呼吸で脳に多くの酸素を取り込むことにより、加齢による衰えに対抗できるのです。じゃあ具体的に何をすればいいの?その答えは、ヨガです!ヨガはストレッチ、呼吸法、そして瞑想を連動させた健康増進プログラムとして、最近エクササイズとして人気があります。そしてヨガは認知機能の改善に、非常に効果があることがわかっています。今はまだ、認知症じゃない方も他人ごとではありませんよ!それじゃあ介護予防としてヨガがどういう効果があるのか。どこでヨガを行えばいいのかについて話をしていきたいと思います。
介護予防ってなに?
介護予防は、高齢者が要介護状態等となることの予防又は要介護状態等の軽減若しくは悪化の防止を目的として行うものです。これから日本は団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供できるように、地域包括ケアシステムの構築を実現していこうとしています。今後、2025年には知症高齢者の増加は5人に1人と見込まれることから、認知症高齢者の地域での生活を支えるためにも、地域包括ケアシステムの構築の為、市区町村や地域ケアプラザ・地域包括支援センターで介護予防を推進しています。
ヨガの瞑想で注意力の低下を防ぐ?
ブラジルのエリーザ・コザサ博士らの研究チームが発見した研究結果でヨガを実践する高齢者とヨガを行っていない同年代の人たちと比較した結果、ヨガの瞑想と脳機能改善効果についてヨガをしている人は左脳の前頭前野の容積が大きいということが明らかになりました。左脳の前頭前野は注意力や集中力に関わる部分の為、ヨガの瞑想を行うと「注意力や集中力が改善され、自律神経のバランスが整う」ということになります。
認知症に効く磁気刺激法ってなに?
認知症の予防治療の中には、左脳の前頭前野に磁気で刺激を与えるという方法があります。これを行うことで、集中力の改善や自律神経のバランスを整える効果が認められています。
産業医科大学神経内科:魚住武則「磁気刺激法を用いた認知症の診断と治療」を参考。
まとめ
ヨガの瞑想は特別な道具を一切使用しないのにもかかわらず、磁気刺激と同様の効果が期待できる方法です。ヨガは意識的に姿勢を整えてポーズをとり、呼吸をコントロールし、瞑想も行います。筋肉と同じように脳はトレーニングによって発達し、ヨガの複合的なトレーニングが脳の構造と機能の維持、老化の抑制にも期待ができます。しかし、ヨガ実践者の脳の構造の変化は、長期間ヨガを継続することが必要な為、日々継続していないといけません。一人だと定期的に続けるのは限界があるかと思いますので、そんな時はお近くの地域包括支援センターの方(横浜市では地域ケアプラザ)に介護予防のヨガがやっているかどうか問い合わせることをおすすめします。多くの方と一緒にヨガをすることで交流にもなりますので積極的に活用してみてください。
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(介護ヒーロー!在宅ケアマンより)
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