在宅介護で床ずれを防ぐ!福祉用具の選び方と活用法

在宅介護に役立つ情報
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床ずれは、長時間同じ姿勢でいることにより皮膚が圧迫され、損傷が生じる状態です。特に在宅介護を受けている方にとって、床ずれは大きな問題となります。しかし、適切な福祉用具を使用することで、床ずれの予防は十分可能です。

床ずれとは

床ずれは、同じ姿勢で寝た時間が長くなるなど、皮膚が床やベッドマットレス、布団に接して圧迫されることで生じます。特に、お尻や踵(かかと)など、寝た姿勢の時に圧迫を受けやすい部位にできやすいです。

床ずれの原因

床ずれの原因は、身体の一部が長時間同じ姿勢で圧迫されることによって、皮膚や筋肉、骨などにダメージが生じることです。

また、持続して圧力がかかること以外に、皮膚への摩擦、尿などによる濡れ、栄養状態の悪化などがあります。

床ずれの予防

床ずれを予防するためには、身体にかかる外力(圧力・ズレ・摩擦)の強さを小さくすること、外力のかかっている時間を少なくすることが重要です。

また、床ずれの予防には、定期的な体位変換が必要です。また、床ずれ防止マットレスや座布団、クッションなどの福祉用具を利用することも有効です

床ずれの医学的な名称

床ずれは医学的には褥瘡(じょくそう)と呼ばれます。人によってはあまり聞きなれないワードかもしれませんが、人によっては「床ずれ」のことを「褥瘡(じょくそう)」と言うので覚えておきましょう。

床ずれ防止用具とは

床ずれ防止用具は、複数の空気の筒(エアセル)などを膨張・収縮させることによって体を支持する面を変化させたり、より広い面で身体を支えたりすることで局所への外力を分散させて床ずれを防止させる用具です。

主に、床ずれを防止する福祉用具には、「床ずれ防止マットレス」「座布団」「クッション」「体位変換器」などがあります

マットレス

床ずれ防止に有効な用具として、マットレスがあります。マットレスは、圧切替型マットレスと、静止型マットレスの2種類があります。また、マットレスの設置方法は、大きく2つあります。一つはマットレスの上に敷いて使う「オーバーレイタイプ」、もう一つはベッドに直接敷いて使うマットレス不要の「リプレイスメントタイプ」があります。

クッション

床ずれ防止用具のクッションは、体が動いた時に形が崩れず、反発が少ないものを身体に挟み込んで使用します。

体位変換器

床ずれ防止用具の体位変換器は、体位変換時の摩擦を抑えるという目的で使用します。

床ずれ防止用具の選び方

床ずれ防止用具、特にマットレスにおいては、高い体圧分散効果があるため、寝返りなどのベッド上の動きに対する反力を吸収し、動きにくくしてしまうことがあります。しかし、自力で動くことができない場合であっても、その人のADLに合わせた床ずれ防止用具を選択していくことが望ましいとされています。

利用者の状態の把握

床ずれ防止用具を選ぶ際には、利用者の状態や寝返り能力などを考慮し、適切なタイプを選ぶことが大切です

床ずれ防止用具の具体的な製品の選び方のポイントは、まず利用者の状態の正確な把握が必要となります。

例えば、エア (空気)を用いた床ずれ防止用具の場合は、量が多過ぎると押し返す力も強くなり、床ずれがひどくなることがありますので、エアの量が調節できるタイプを選ぶことをおすすめします。マットレスやクッションなどの体圧分散用具は、肌が触れる面積を広くして、骨の突き出た部分など一点にかかる圧力を分散させるので床ずれ防止として優秀です。

【Q&A】よくある質問

床ずれを防止する福祉用具について多くの方が疑問に思っている内容について少しお話をしていきたいと思います。

床ずれ防止用具の種類とは?

床ずれ防止用具には、マットレス、クッション、体位変換器などがあります。それぞれの用具は、床ずれを防止するための異なる機能を持っています。

どのように床ずれ防止用具を選べば良いのか?

床ずれ防止用具の選び方は、利用者の状態の正確な把握が必要です。また、床ずれが発生する原因に対する対処を行っていくことが必要です。

床ずれ防止用具の正しい使い方は?

床ずれ防止用具の使い方は、その用具の特性を理解し、利用者の状態に合わせて適切に使用することが重要です。使う相手のことを理解することが最初のステップで、その後は状況や症状にあった床ずれ防止用具を選び、使用することが大切です。

【まとめ】床ずれ防止用具の活用法

在宅介護で床ずれを防ぐためには、適切な福祉用具の選択と使用が重要です。床ずれ防止用具は、その特性を理解し、利用者の状態に合わせて適切に使用することで、床ずれの予防に大いに役立ちます。

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